ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

大丈夫かなー

この4月になってマンションの下と左右の人が新しくなった。

ご挨拶に来ないので私が楽器を演奏することを皆さん知らない。

で、この2月ごろからがん鬱で楽器など練習する気にならなかった私は、今日、何ヶ月ぶりかに家で楽器を出してみた。

演奏時間は夜。ボーイング練習、音階練習、バッハ1番ソナタとブラームスのVnソナタ1番と一通りやって1時間半。

かなり悲惨な音程だった…。


苦情来るかな??


どきどき。


でも一応9時まで演奏していいっていう契約だし、楽器弾くので5千円も家賃が高くなってるんだから、苦情が来ても説明すればいいですよね。


もっと耳なじみのいい曲を弾いて、お上手ですねえといわれたほうが良かったかもしれないけれど、何せ何ヶ月も弾いていないものですからたとえタイスだろうがチャルダッシュだろうが弾けないもんは弾けない。


心なしかお隣の足音がうるさい気がしないでもない。


でもまあ、鬱になってから楽器を持つ気がなかったのが、今日持てたというのは鬱はよくなっているということなのかもしれませんね。


苦情来ませんように。

怖いことは考えず、入院準備

気が早いですが、月曜からの入院の準備として、美容院で髪の毛を思いっきり短くして、いろいろ買い物して来て、かばんに詰め込みました。
折りたたみのボストンバッグみたいなのがあるんですが、思ったより小さかったので、そんなにたくさん入らない。けど、リンパ郭清になったら7日の入院になるので、万が一のために7日分の荷物を入れなければいけない。湯飲みとか、お風呂用具とか、スリッパとか、寝巻き3着とか、いろいろあるんだなあ。
入りきらなかったパソコンと薬は別の普段使いのバッグに入れて持っていく予定。
乳がん用のブラジャーも入れて、着ていった服で帰ってくる予定でその服も準備。


美容院で担当してくれた美容師さんが、まだ若いんだけど実は去年肺がんの手術をしたばかりだそうで、がんの話題で盛り上がりました。その方は、ステージ1Cだったので、抗がん剤はしなかったのですが、手術の後遺症で呼吸が十分に出来なくて力が入らないためにシャンプーは出来ないのだそうです。でも持ち前の明るさというか、前向きさと言うか、ふわふわしたような感じで、出来ることをがんばって飄々と仕事をこなしているようです。こういう人は神様も転移や再発を免除したくなるんだろうなと思う。私みたいに思い悩んでぐじぐじする人はがんを呼び寄せちゃうんだろうな。見掛けだけでも、人前だけでも、がんを笑い飛ばせる位の気構えでいられるよう演技しようかな。


どんな食品がいいとか、予防のためにブロッコリーをたくさん食べているとか、いろいろ話せてよかったです。もし抗がん剤になったら薬やる前にもう一度ここでカットしてもらおう。


それからそれから。私の好きなブランドでPATRICK COXという、ゆりの紋章を使った小物をたくさん出しているところがあるのですが、前々から気に入っていて欲しかった定期入れを、「長く使うことができますように」と願かけて購入。といっても4500円ですが、たかだか定期入れにそれは結構高い。


それからそれから。今もっている眼鏡入れが大きくて四角いので、私のメガネがぎりぎりはいるくらいの細いスリムな眼鏡入れを購入。これも今後メガネを末永く使えますようにと願かけて。


あとは、何かあって私の部屋に誰か入ることになってもいいように、部屋に掃除機をかけた。ああそうだ、カビが生えてきたユニットバスはこれから掃除します。


これで心置きなく入院できます。ほんと腫瘍が痛むので何とかして欲しいです。
明日の日曜はフランス語の教室に行って、時間があったらヤマハで楽譜を買って来よう。これも、今後また音楽が出来ますようにと願をかけて。

手術を受ける上でのもっと怖い問題

なんとなく、手術が来て、癌を摘出して、その後の治療のことばかり考えていました。治療方針が決まれば鬱々した気持ちも晴れて、だんだん日常を取り戻せる、そう思っていました。


ところがどっこい。

ありうる合併症で「リンパ浮腫」というのを忘れてはいけないのです。

これは、手術中にリンパ節に転移があった場合、リンパ節郭清というのを行うのですが、

つまりわきの下のリンパ節をとってしまうわけですが、このために、本来通過するはずのリンパ節やリンパ管がないために、リンパ液が漏れ出して、そこに含まれる液体によって腕がパンパンに膨れ上がってしまうことなのです。


これになったら、完全に、ヴァイオリンが弾けません。

冗談じゃない!!!

私から、私の人生そのものの楽器を取り上げるのか??

特に私は右の乳がんなので、右手の指や腕の関節の滑らかな動きが阻害されたらもうたぶん生きていることが出来なくなるくらいショックだと思います。


いろいろ調べて、リンパ浮腫外来のある病院なども検索しましたが、もうリンパ節郭清になったらすぐ東京医科歯科大のリンパ浮腫外来に通おうと決めました。たとえ腕をぐるぐる巻きにされてもいい、腕と指のなめらかな動きが失われてしまったら、演奏の仕事が出来なくなってしまうし、今まで必死でやってきたヴァイオリンもヴィオラも、ピアノすら楽しみで弾けなくなってしまう。

何もかも、手術までに3ヶ月近く放って置かれたことが原因で発生してしまった副作用なんだと思います。もっと早く判断して、すぐ手術してくれる病院にするんだった。リンパ節の腫れは今触った感じでも分かるので、リンパ節郭清はやることになると思います。77%の人がリンパ浮腫を起こすそうですから、私があまりの23%の運のいい人になるとは到底思えないし、栄養状態悪いし、水分たっぷり取ってるしで、きっとリンパ浮腫になります。


うああああああ絶望的・・・・。腕一本なくなったのと同じくらい絶望・・・。

今それが分かっても、じっくり腕とさよならしている時間がないのですよ。せめて明日あさっての土日でヴァイオリン弾きまくろうと思いますが、そんなんで気が済むなんてことはないんです。


こんな悲しいことは、ありません。生きている理由の90%がなくなった感じです。

最悪です。

いっそのこと死んでしまったほうがマシだ・・・。