手術を受ける上でのもっと怖い問題
なんとなく、手術が来て、癌を摘出して、その後の治療のことばかり考えていました。治療方針が決まれば鬱々した気持ちも晴れて、だんだん日常を取り戻せる、そう思っていました。
ところがどっこい。
ありうる合併症で「リンパ浮腫」というのを忘れてはいけないのです。
これは、手術中にリンパ節に転移があった場合、リンパ節郭清というのを行うのですが、
つまりわきの下のリンパ節をとってしまうわけですが、このために、本来通過するはずのリンパ節やリンパ管がないために、リンパ液が漏れ出して、そこに含まれる液体によって腕がパンパンに膨れ上がってしまうことなのです。
これになったら、完全に、ヴァイオリンが弾けません。
冗談じゃない!!!
私から、私の人生そのものの楽器を取り上げるのか??
特に私は右の乳がんなので、右手の指や腕の関節の滑らかな動きが阻害されたらもうたぶん生きていることが出来なくなるくらいショックだと思います。
いろいろ調べて、リンパ浮腫外来のある病院なども検索しましたが、もうリンパ節郭清になったらすぐ東京医科歯科大のリンパ浮腫外来に通おうと決めました。たとえ腕をぐるぐる巻きにされてもいい、腕と指のなめらかな動きが失われてしまったら、演奏の仕事が出来なくなってしまうし、今まで必死でやってきたヴァイオリンもヴィオラも、ピアノすら楽しみで弾けなくなってしまう。
何もかも、手術までに3ヶ月近く放って置かれたことが原因で発生してしまった副作用なんだと思います。もっと早く判断して、すぐ手術してくれる病院にするんだった。リンパ節の腫れは今触った感じでも分かるので、リンパ節郭清はやることになると思います。77%の人がリンパ浮腫を起こすそうですから、私があまりの23%の運のいい人になるとは到底思えないし、栄養状態悪いし、水分たっぷり取ってるしで、きっとリンパ浮腫になります。
うああああああ絶望的・・・・。腕一本なくなったのと同じくらい絶望・・・。
今それが分かっても、じっくり腕とさよならしている時間がないのですよ。せめて明日あさっての土日でヴァイオリン弾きまくろうと思いますが、そんなんで気が済むなんてことはないんです。
こんな悲しいことは、ありません。生きている理由の90%がなくなった感じです。
最悪です。
いっそのこと死んでしまったほうがマシだ・・・。