ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

母と過ごす3(最終回)、畑の草むしり、電車遅延

今日は仕事なし!
母を家に送っていくので、全日休みにしました。
だから朝は母が連続テレビ小説を見るのとそのあとの韓国ドラマを見る時間にあわせて朝食を作って寝ていました。
10時ころ起こされて、畑に出ろと。


私、畑も庭も持っていますが、あまり出たことがないんです。
庭は家の裏にあって、その向こうに蔵と別宅があって、その中の暗い通路を通り抜けると畑があるんです。本当に自分の家なのに遠すぎていったことがないです。


母はもう畑の世話はできなくなる。庭の世話もできなくなる。だから一緒に草むしりして、畑のことを教えてもらった。畑に生えているいろいろな草、木、枯草置き場、腐葉土作るところ等。
100年以上の柿の木もあり、母は切ってもいいかなと言っている。柿はだんだん実をつけなくなるらしい。庭の方にも柿があって、もうそちらはほとんど実をつけない。


玉ねぎの周りを一緒に1時間くらい草むしりして、今度は庭の説明。私はどこに何が植えられているかわからないし、花の名前も知らない。立派な花壇があるけれど、もうごちゃごちゃになっている。去年の夏から秋は母が一人で草むしりを頑張った。全部やるのに一人で朝4時からやって1週間くらいかかる。一部は除草剤をまいてもいいけれど、結構貴重な草花があるので、その範囲を教わった。


それから、除草剤の撒き方。なんか空気圧でちょろちょろっとノイズの先からだすんですけど、やりにくいから買おうかな…。


土弄りの道具の入れてあるところ、蔵の中のいろいろな用具。
去年作って忘れていたジャガイモ(私が忘れていて、大量のジャガイモが蔵の中で草をはやしていた…)。もったいないことした。


本当に庭に出ないことで損をしている。母には本当に申し訳ないことをしてきた。


母は、「毎月1週間くらい来れるようにしたいね」って、病気になる前に言っていたことを言う。なんだか口先だけで言っているのは、ずっとそういう風に言ってきたから。ちょっと痴呆が始まっていて、時々自分が重病人でいることを忘れる。


でも。こちらの田舎に来た方が元気になるようで、結構いろいろやってました。
血が止まらない病気なので、針仕事も、はさみも包丁も禁止になっているけれど、ましてや鎌もって草むしりなんて危ないんだけど、まだ3月だからそこそこにしか草が生えておらず、やってくれました。昨日は縫物もしたし。


母の後を、本当に継ぐときが来たんだなと思います。
畑は3面あって、一つには、ネギと玉ねぎを植えてもらったので、あと1面は近所の母の友達に使ってもらおうと思っています。もう1面は、ジャングルになると思います。


あれもこうしたい、これもこうしたい、って言っていますが。私が全部把握できないので、少々困っております。


庭を整備してくれる業者さんっているのかな?
木を切ってくれたり、畑を見てくれる出入りの庭師さんはいるのだけれど、花壇を整備し作ってくれて、それ以外のところを、コンクリートかなにか、できれば地面に水を吸い込む素材で覆ってくれるような。


お昼を急いで食べて、タクシーを呼んで母を載せて駅へ。
本当は埼玉から神奈川まで1本で行けるんです。いろんな電車や地下鉄がつながったので。ですが今日はそのうちの1つの路線で事故があり、うちの路線の地下鉄への乗り入れができず、どこで乗り換えたらいいかかなり調べました。結局、地下鉄の駅まで行って乗り換えたんですが、そこからは1本で1時間ちょっと乗って、母の家の駅へ。
そこからタクシーで家の前まで送って、私はそのまま走ってバス停へ。


バスに乗って家に帰ってきました。


母、かえっちゃったなあ。
もう来られないと思う。
心残りはないかな?
魂の母がやってきたときに「庭の草!」って怒られないように、ちょっとずつ、やろうと思います。矢車草をたくさん引っこ抜かないと。あと、日常的に畑に行くようにしないと。


頑張ります。

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