悔しい朝、何もない一日
朝は10時くらいまで寝てました。今日は練習もしなくていい、何もすることがない。
しばし途方に暮れていました。
音楽のない自分は、何もないのだなあ。
読みかけの本を読んでみても、あまりに気持ち悪くて断念してしまいました。
お昼ごろまでゴロゴロして、お昼ちょっと前にセブンイレブンにいってマカロンを買ってきました。日本でいろいろマカロンを食べましたが、ここで売っていた明治のマカロンが、一番現地のマカロンに近くて、ぱさぱさで、湿り気が少なく、ぱりぱりと食べられました。パリのマカロン懐かしいですね。パン屋さんに行くと、手のひらより大きいマカロンが売っていたりします。いつかあれを食べてやるんだと思っていました。
午後は薬飲んで寝てました。考え事をすると悔しく悲しくなってくるので、気絶したかったのです。
夕方起きてきて、日テレで、円楽さんの追悼番組が放送されていました。最初から最後まで泣きっぱなしでした。無念だっただろうな、分裂していた落語業界を一つにしようとしていたり、各地で落語祭りを開催したり、笑点だけではなく、落語を日本の心の故郷にしようと戦い続けていた円楽さん。
私は歌丸さんが亡くなる2年前に千葉まで歌丸さんと円楽さんの2人会を見に行きました。歌丸さんの落語は何度か見たことがありましたが、円楽さんの落語はそれが初めてでした。左に偏る態勢を取っていて、左に語り掛ける。右側には、気が付いたときにしか語り掛けない。それが気になっていました。
それが、左半身不随になってしまって。喋るのも困難になり、それでも今年の8月の高座には上がったのです。
ご自身でもわかっていたのだろうと思います。
それにしても早すぎる死でした。まだこれから笑点を引っ張っていく人だと思っていましたし、後にも先にもあんな賢い、人当たりの言い、温かい、そして面白い人は出てこないと思うのです。これから、ご高齢の木久扇さんも、そんなに長くはやらないと思います。でも笑点は終わってほしくない。落語=笑点、という考え方は私は反対だけれども、日本の落語業界を引率してきたのは笑点だというのは、もう、間違いないんです。
円楽さん、早すぎるよ。
私は今日は何もしません。ご飯作って寝るだけです。ピアノの部屋にも一度も入りませんでした。もうピアノはいいのです。辞めます。