ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

まずい、やばい、どうしよう

私、2週間ほど前に上司に出された指示を、すかーーーーーーーっと忘れてしまっておりました。今日言われて、メールを発掘して、真っ青…。


えええええ。きれいに、忘れていた。そんな指示があったことすら忘れていた。私の頭の中のたくさんの「やらなきゃリスト」に入ってない。仕事予定リストに入ってない。


まあ、仕方ないというか、忘れっぽいのは、病気のせいでもあるんだけれど、すごく大事なことだったので、今から戦戦恐恐しています。今仕事のメールで上司からお叱りのメールが来ていたら、立ち直れなさそうだから、今日は見る前にピアノの練習しようと思います。


昨日は無事に7時半くらいに練習を始めることができて、バルカローレ3回通しました。止まりながらだけど、やっぱりショパンは弾く人を幸せにしますね。決して無理な弾き方がないので、とてもリラックスして弾けます。ほとんど自己陶酔の世界です。モーツアルトでは絶対自己陶酔できないけれど(0.0001秒のずれも許されないモーツアルトで心が持っていかれることはないのです)、ショパンはその世界に入っていけます。和声が綺麗なのよね~三度が綺麗なのよね~。


もともと音楽の世界では、三度、六度っていうのは、あまり使われなかったんです。というのは、音の振動の原理からして、調和しないからです。例えば5度っていうのは、調和する和音なのです。4度も調和する和音です。だから、弦楽器の調弦の時は、ヴァイオリン属は5度調弦、ヴィオール族の時は4度調弦(ギターもです)なのです。


ところが、3度というのは、ある調整でどこで3度をとっても響きが異なるんですね。昔は、ですよ。今はBien Tempereなので、どの3度をとっても同じ種類の倍音が聴こえてくるはずです。ですが、ショパンくらいから三度が多用されるようになって、その絶妙さというのが再現されるようになってきた。感情の微妙な揺れを表すのにちょうどいいんです。六度もそうなんです。


で、楽典ではこの辺の事、あまりやらないんですが、三度と六度はイギリスの音楽から入ってきたんです。積極的に利用しようとしていた人もいたみたいだけれど、完璧に使いこなしたのはショパンくらいじゃないでしょうか。


いえーいこれからショパンに浸ってきます…ああ仕事のメール怖い…たくさん安定剤飲んで、落ち着いてピアノ弾いてきます。


あーでもテレビでてっぺいちゃんが出てるんだよね、それも見たい。


でもレッスン日曜日。頑張って練習していかなきゃ!!
仕事のメール怖い!!


どうしたらいいんだろう…この前謝罪文書かされたけど、今度は何だろう。謹慎?土下座?いい人の方の上司ももう大目に見てくれることはないだろうな…人事に助けを求めるしかないのか…。


うわああああん。

在宅でした。

うちの上司は、自分が不利になることを文書では絶対に残しません。だから、発言の端々にチクリチクリと陰湿な言葉が挟まれてきます。
今日は日報にいじめ的な記載があったので早速コピペして、「素敵な上司の名語録」に収蔵しました。在宅勤務で顔を合わせないから攻撃的な言葉は飛んできませんが、上司の陰謀がいっぱいあって、上司は別の人に頼んで私に仕事をさせるわけです。山ほど山ほど。そんなに仕事させて病気にして試用期間で終わらせたいのかな。


試用期間で終わらないように、私は良い仕事をしなければいけません。だから頑張っているんですが、今日はWeb会議だったり、言われた仕事をこなしたりで、気持ちの休まる暇がなく、どっと疲れてしまって、もう横になりたい気分です。
今日もピアノの練習は無理かな…でもいい加減弾かないと、演奏会あるんですよね、まだ通しでも弾けてないし、暗譜もできてないし、譜読みもできてないし、目標としては今度の日曜までに譜読みをしようと思っていたのですが、無理そうな感じです。仕事に元気が吸い取られるんですよね。栄養不足かもしれないと思って、たくさん食べるようにしているのだけれど、体重どんどん減ってきて、44キロ切りました。チョコレートとか、チーズケーキとか、どらやきとか、食べてるんですけどね。


拒否反応でしょうか、仕事で必要だからというので、仕事中に(あたりまえじゃ!仕事に必要だと言われたら仕事中にやる!)マーケティングの本を読んでました。これは催眠採用があり、我慢して読んでいると過呼吸になります。
この仕事はじめてすぐに、ビジネスモデルを作れって強要されて、それが出来なくて苦しんでて思いつめていた時の記憶が出てきてしまい、家で一人で死ぬ思いしていました。過呼吸って電車の中だけじゃなくて家の中でもなるんですね。慣れているとはいえ、もしこのまま心臓止まったらどうしようって、どうしても考えてしまいます…。


なので、その本は、買ったけど(仕事に必要な本だけど自費で買いました!)、読まないでおこうと思います。


おととい読み終わった横溝の感想文を書きたいけれど、ピアノ弾こうかな…弾けるようになりたい。ピアノが私の慰めになってほしい。ピアノ弾いている時間だけ、上司の事忘れられるようになりたいです。仕事は嫌いじゃないです。同僚も好きです。いい人の方の上司は大好きです。カス上司だけダメです。何年かすればいなくなるんだから、このまま私は在宅中心の勤務を続けて、ボーナスがもらえなくてもいいから会社に所属だけはさせてもらって、10年、頑張ろうと思います。


でも私は私の幸せをあきらめません。仕事を離れたらすぐに幸せなことだけをしようと思います。おいしいもの食べて、美しい音楽に囲まれて、素敵な本をたくさん読んで、自然に囲まれたこの田舎で、楽しくやっていきますよ~。自分の人生が、辛く苦しい物にはしたくないですからね。人にやさしく、思いやりを忘れないで、人の喜びや好奇心を刺激するような人になりたいですね。


よし頑張ろう。今日は頑張ろう。

へとへとで帰り着いて8時、悲しいヴァイオリン

昨日は、ピアノの練習出来なかったんです。
ショパンの幸せに包まれずに眠ってしまいました。しんどくて。
ここの所本当に何をしなくてもしんどくて、土日は休みじゃないけれど、空いた時間は寝たきりになってしまいます。


今日は急いで定時で帰ってきました。
ピアノが弾けるうれしさより、悲しさの方が先に立ってしまっています。


十何年ぶりかに連絡を取った友達に、ヴァイオリンを貸していたんです。
事情があって連絡が取れませんでした。パリに居る間にPCがクラッシュしてしまい、連絡先を控えていなかったので、メアドがわからず、住所も日本に残してきた書類の中にあったんですが、蔵にしまわれてしまったので出すに出せず。ずっと連絡が取れないでいました。携帯電話はダイレクトにパリのコンセントにつないだので焼けてしまって番号がわからなくなってしまったし…。


ふとしたことで連絡先を知って、連絡が取れたんです。
別にヴァイオリンをすぐに返してほしいわけではありませんでしたし、使ってくれるならこれからも使ってもらいたかったですが、すぐ送る、って、着払いで送ってくれました。


それだけです。
ごめんねって、謝ってもダメだった。
これで縁を切るらしいです。
借りたヴァイオリンを送り返すときには、普通の常識があれば、ちゃんとメンテナンスに出してから返してくれるものです。繊細な楽器だから、ただ置いておいただけでもヴァイオリンはダメになるのです。使っていないと、どんどんダメになっていく。割れやヒビがあるかどうかは必ずチェックして、借りていたわけだから、それをなおして返してくれるのだろうと私は思っていました。使っていなかったらカビが生えている可能性があるし、楽器としてもうだめになっている可能性もある。それを私はずっとお任せしてお貸ししていたのがいけなかったんですが、楽器の健康状態の確認なしで、着払いで、宅急便で、送ってくれたんだそうです。


とっても悲しいです。ヴァイオリンが、私の大学時代をともにしたヴァイオリンが、そんな風にいい加減に扱われて運ばれてくるのが。


手元に届いたら、抱きしめてあげて、すぐに楽器店に持っていこうと思います。多分ひどい状態になっているでしょう。ヴァイオリンを預けるなら、お店か、プロの人に預けないとダメですね。


もう楽器として弾けない状態になっていたらどうしよう。十何年も連絡を取らなかった私が悪いって、言われるんだろうと思います。それは私が悪いです。でも、100万近くもする価値のあるものを、信頼してお貸ししたのに、私が裏切った信頼の代償が、それなんですかね。値段じゃないんですよ、私が一緒に戦ってきた愛すべき楽器が、いい加減に扱われたことが、辛いのです。


私の裏切りは、私の最愛の楽器をないがしろにすることで、相殺されたのだろうか。
それほど恨まれてしまったのか。楽器に罪はないというのに。


悲しいです。
例えばペットを飼っていて、一寸旅行に行くから預かってもらった、お土産持っていかなかったからペットが虐待されて帰ってきた、そんな感じです。


もう悲しくて今日はピアノ弾く気にはなりません。


そうそう、会社で診断書出してきました。でも、試用期間の今、適応障害の診断が下ってしまったら、そのままくびになる確率が大きいし、試用期間が終わった時に「うちの会社に適合できなかったね」ということで契約できなくなる可能性があるのです。だから、会社には提出しないで、人事の人に話を聞いてもらって、通勤を週に1日にしてもらいました。上司は相変わらず私のことは無視です。


私ってそんなダメな人間なのかな。友人にひどいことされ、上司に無視されて。


自分は自分という人生の主人公。だから堂々としていればいいんだけれど、悲しいことが多すぎて、今は悲劇の主人公です。やだな、悲劇の主人公なんて。最後には快進撃で勝ち誇る主人公になりたい…。


でも今はとにかく悲しいので、今日はおとなしく寝ます。


悲しすぎるので誰か楽しい話してください…。