ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

仏語、レッスン、コンサート。東フィルが激うまなこと。

今日はちょっと母のことはおいておいて。
朝早く母からラインがあって。って全然早くないんだけど、私が遅刻しそうなのでバタバタしていた時間に地震があったのね。
うちは全然揺れなかった。テレビではうちの町は震度3ってなっていましたが、昔からこの家は揺れないって言われているのです。この家で関東大震災を体験した祖母は、あんまりゆれなかったよ、と言ってました。


それで一応今日も元気に生存してくれているらしいことを確認。


お久しぶりのフランス語!何の話したっけ、なんかコンサートがすごすぎて忘れてしまいました。お正月どう?みたいな話。あと、英語にフランス語からの借用語が多い話。みんなフランス語難しいっていうけど簡単やん!ていう短い動画を見ながら。
英語を話す人にとってフランス語は難しいらしいけれど、うーん。どうかな、日本人が英語を難しと思うような難しさとは違うと思う。多分、精神的な抵抗のはず。
だってねえ。英単語って、フランス語から来てるものすごい多いですからね。


今日はフランス語終わって10分でピアノレッスン。
2台ピアノだから有意義なレッスンにしようと思っていたのですが。なんかね~。なんかね~。私は絶対こんなことは言ってはいけないと思っていたし、今まで行ったことないんですが。「これ、家では完璧に弾けてました!」です。
本当に。家では完璧に弾けていたのが、鍵盤のつるつるの度合い、鍵盤の重さ、音の聞こえ方で、全然弾けなくなることがあるんですよ。で、3回くらい弾いたらカンが戻ってきて、弾けたんですが、絶対言ったら恥ずかしい語「緊張して弾けませんでした」「家では弾けたんです」は言わないようにしていた。


でも、今日はほんとに、風邪でも母が病気でも、凄い練習してきたのに、なんでヤマハの鍵盤ってあんなに重いの~~。


それから急いでご飯食べて、急いでオーチャードへ。
東京フィルハーモニー交響楽団・プレトニョフ指揮、ピアニストはマルティン・ガルシア・ガルシア。このピアニストが、ショパンコンクールの時から好きすぎて、来るのを待っていたんですよ。


東フィルは何度も見たことがあったし、知り合いも結構入っていたので、そんなにレベルの高いオケとは思っていませんでした。
が。
とんでもない。
前プロの「カレリア組曲」で、さっそく金管楽器が日本人離れした世界的な演奏をした!
なんじゃこれ、マジで日本人か??いや、はっきり言って、今まで生で聴いたどのオケよりも、うまいというかまとまっている。バランスがいい、音の形があっている。音の準備の時から心を合わせている。音の終わりもみんなでそろえていて、歌うパートを信頼して歌合わせてる。
特にトランペット1番。化け物か?


中プロでガルシアx2。一人ですが。
この方は、若いんですが、ショパンコンクールで3位を取って、「歌うようなショパン」が有名なんです。もうショパン弾きとして定着してる感じもあるんですが、今日のプログラムは、グリーグのピアノコンチェルト。


めっちゃ、あう。しかもピアノはファッツィオリ。
軽いところはすごい軽いし、でも中音部分が全然出てこなくて、緊張はしてたんだろうな、そういうところを見ると、たとえショパンコンクールで上位に入っていても、まだまだプロの中ではこれからという気がします。
2楽章は、オケとの合わせがすごくぴったりで、これはほとんどプレトニョフの力だと思うんだけど、ソロに寄り添う形で、とても素敵でした。
3楽章。最後のコーダ前の3拍子で長調になるところ、本当にピアノが歌う。楽しそう。もうこっちもワクワクしてきました。軽快で、丸い音がこぼれるような、宝石のような音楽。
ただそのあとのコーダ。私はグリーグが見た南洋のイメージなんですが、完全にオケがピアノを消してました。それはあかんと思う。みーらーそみそふぁれふぁみー。のところ。っていうかあかんけど、金管なんですか、なんなんですか、こんなうまいブラス聞いたことないんですけど??お姉さん、欧州中のオケ知ってるけど、このレベルは、ないんですけど。マジですか東フィルさん。


ちょっとびっくりよ、私の知ってる東フィルはこんなんじゃないです。
メイン。シベリウス2番。
私の憧れの曲。
凄かった。
オーチャードで、チェロの一番小さい音を、まったくそろって、ホールの隅々まで聴かせていた!そして攻めるヴィオラ!そしてもっとかっこいいのはコンバス!!


コンバスの、3楽章の最後、結構出番があるんですが、みんなでアクセントの音を弾いて、バリっと弾ききって弓をあげるところがぴったりそろっていて、かっこいい!!
そしてもう憧れの3楽章のテーマ。いい、ヴァイオリンいい。何この神音楽!!


私はあこがれるあまりに、しべ2はオファーが来てもやらないんです。自分がいつかコンサートミストレスをやるときに、生き生きして輝いているしべ2を、パーフェクトなメンバーでやりたいと思っていました。


今日の演奏は、プレトニョフ、恐るべし、その私のパーフェクトを超えていた!!


本当に素晴らしかったんです。
最近実はシベリウスにはまってまして、この前カレリアのピアノ版を買ったばかりです。楽しくて楽しくて。
明るいシベリウスもいいですが、しべ2の2楽章みたいな、影のある、森の中のシベリウスも素敵です。


ともかく金管すごかった…。レニングラードを聴いている感じ。
そして、コンバスも、レニングラードを聴いている気持ち。
(今のサンクトペテルブルク交響楽団ね)


そういう、往年のカラヤンとかベームとか、あの辺の人たちの、とても繊細でエレガントで、そしてダイナミックな、息ぴったりな、そういうオケを聞けたって、私は幸せ者だし、私ももっとヴァイオリンをやって、そういううまい人たちの間に入りたかったと後悔しました。


ピアノでは最近自分の目指す演奏ができるようになってきたけどオケはほとんどやってないし、オケに呼ばれても大体みんな下手だしね…。
理想が高すぎるのかな…。
でも今日みたいな完璧な演奏聞いちゃうと、もうなんか別世界ですよね。


帰りはスーパーでお弁当買って、自転車に乗りながらカレリアの3番目のマーチを歌って帰ってきました。


明日から頑張ろう!

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