ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

エアコン+ストーブ

今日も寒かったですね。エアコン23度設定にして、足元は電気ストーブつけてました。
今日は研究室の、外向けの大きな会議でした。外向きのということをすっかり忘れていて私は内向きの話を用意してしまい、慌ててお昼休みに訂正して何とか事なきを得ましたが、微妙な発表だったなあ…。


なんだか悔いが残る発表でしたが、まあこれで最後です。私はもう半年でこの研究室・研究所を去る身なので、何も言うまい。


さて今日もショパンコンクールのファイナルを聴きました。
1番目は中華系カナダ人。ダンタイソンの弟子で17歳だそうです。なのに何だこの落ち着き払った態度は。カワイのピアノを使っていて、非常に柔らかい音を出します。堂々としていてとても17歳には見えないです。多分今回出ている17歳連中の中では一番落ち着いているんじゃないでしょうか。正統派という感じがします。そうそう、正統派と言えば、昨日の1番目のポーランド人と3番目の日本人も正統派っていう感じがしますね、ショパンコンクールでファイナルに残りそうな、いい演奏をする。不可はなく、可はたくさんある。いい意味で特徴的ではなかったですね。


2番目は、おっさんスロベニア人(失礼、27歳でした)、この人もセミファイナルから注目していましたが、惜しい!ミスタッチが多すぎた。それがなければ表現の幅もひろくて素晴らしいし、カワイのピアノをこれほどかというほどヨーロッパ的に弾いていました。すごくメロディーのきれいなところでのミスタッチが惜しかった。フォルテのところはちょっと乱暴なところがあって、それも表現のうちといえばそうですが、これはショパンですからね、ガンガンやるのは違うと思います。ちなみにこの人と次の人はop21のほう(いわゆる2番)を弾いています。


3番目、私の一番のお気に入り、スペイン人。ファッチオリを丁寧にならし、決してカンカンする音を出さない丁寧さで、陰影のある演奏で、ミスタッチがなければ完璧でした。とても抒情的で詩的で素晴らしかったです。スタンディングオベーションの数も一番多かったんじゃないでしょうか。見ていて楽しい演奏でした。この人が入選したら、個性的な面も評価されるような審査なのだろうなと思います。


4番目、アルメニア人の17歳の女の子。この子は、演奏に安定感がありましたが、よく見ると手がプルプル震えてましたね。2楽章のいいところで陰影が足りないなとおもっていたら、一番きれいなところで音楽を見失うという致命的なミスを犯してしまいまして、そのあと緊張が解けたのか、吹っ切れたのか、素晴らしく音楽的にも技術的にも完璧な演奏をしてくれました。ちょいミスはすごく少なかったのですが、時々オーケストラに音楽で負けていたところが気がかりです。まあでも大きなミスをしちゃったからね、それがどう評価されるんでしょうか。


深夜にファイナルの最後の演奏があって、明日の朝には結果が出ていると思われます。結果を先に聞かないで、先に演奏を聴いてから、結果を聴きましょう。


明日は出勤日だから、コンクールの演奏を聴きながら仕事…ってできるかな?うーん。帰ってきてから全部聴くのしんどいかもしれません。が、何にせよ結果が楽しみです。もう誰が一位になってもおかしくないです。個性派が勝つのか、正統派が勝つのか、ミスが少ない人が勝つのか、ミスがあってもダイナミックな人が勝つのか、どういう審査基準になるのか、大変興味深いところです。


明日が楽しみです。
聴いてばかりでなくて私は自分の練習をしなきゃですね。頑張ろう。

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