ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

げきちん!

今日はサロンコンサートでした。優雅なピアノの先生のお宅でお茶とケーキとともに音楽を楽しむというもので、今日は初めて私がお呼ばれして演奏しに行ってきました。ピアノとヴァイオリンを披露しました。


題目は、ヴァイオリンはバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ3番
ピアノはベートーヴェン:ピアノソナタ30番


ピアノの先生のお宅だから、いいピアノが弾けるなと思っていたんです。


それが。
私、生まれてはじめて、演奏が止まってしまいました。頭一瞬真っ白になったんです。
というのも、ピアノがひどかった…これは本当にピアノなのか?弾かれすぎていて、フォルテとピアノの音しか出ない。紫色や緑色やピンク色の音色が出せない。ペダルもハーフペダルが使えない。鍵盤がぺこぺこしていて、ベートーヴェンの30番の出だしの淡いところの薄緑色の音楽が、出ない。


えええええなんじゃこりゃーー!!!
練習スタジオのピアノよりひどいじゃないの!!!
それでパニックになってハーフペダルで淡くやるところでそれが出来なくて音符が吹っ飛びました。


人前で演奏するうえで、止まったのは生まれて初めてです。私の暗譜も怪しかったところがある(惰性で弾いている)ところがあったからなおさらなんですが。


ヴァイオリンの方は、さすがに音のいい子を弾いているので、見ていた皆さんポカーンでした。100%の力は出せなかったけれど、ほとんど手を伸ばせば届くところにいるお客さんの前ですごく緊張しながらも、普段の良い出来の60%くらいは出せたと思います。


母も聞きに来ていて、「ピアノは音はきれいだったけれど、タッチが弱いね」と言われてしまいました。いやいや、あのピアノ、タッチは強いか弱いか2つしかチャンネルがないんですがな。そしてベートーヴェンの30番は中くらいのダイナミックレンジじゃないと弾けないんですわ。だったら強い音より弱い音になりますがな。


本当に、ピアノのひどさに辟易しました。
うちの電子ピアノのほうが音がきれいに出ます。


生ピアノのほうがいいと世間では言いますが、こんな、めちゃめちゃな使い方された、フェルトの減り切った、弦の伸び切ったピアノを弾くなら電子ピアノを弾いた方がマシです。いつも借りている代々木の練習スタジオのピアノのほうがなんぼかマシです。


ベートーヴェンは後期は初めての試みだったのですが、練習した割には出したいことが出せなかった。桃色や茶色や緑色や若草色を、電子ピアノでは出せるのに、生ピアノでは出せなかった。これがほんとに悔やまれることです。


主催のピアノの先生には、お褒めの言葉をいただいて「いつも緊張しないのに今日は緊張していたみたいね。でもあなたはわたしが一番尊敬する生徒、このくらい音楽の理解が速くて、頭の回転が速くて、多種多様な音楽ができるなんて、私にその能力があったらもっといい先生になれたのに」と言っていただきました。
今回はピアノの先生にレッスンしてもらわないでいきなりの演奏だったのと、ベートーヴェンの後期作品の初の試みだったので、ちょっと失敗しましたが、まあ、終わったのでビールです。2週間びっちり毎日ピアノ弾きましたから。これでいいでしょう。


あー。リベンジしたい。ピアノ弾きとしてあんなひどいピアノでもちゃんと空色や紫色やオレンジや若草色を出したい。というかそういう音色を知っている先生に習いたいです。


ピアノかヴァイオリンを習いたいです。
でも、実際問題、この2週間くらいは、転職による仕事の引継ぎと演奏会の準備で本当に忙しくて、本当にきつかったです。練習好きなのに、毎日「やりたくないよう~」って思ってました。それでも乗り切った自分偉い。今日は自分にご褒美で禁止していたビールを一杯。


ともかく、自分。お疲れさまでした。最近微熱が復活してきたのですが、それでも乗り切りました。そして、あのピアノの先生にはついていけないなと、本当に心から思うのでした。


寝ます。
ぐー。


にほんブログ村 ダイエットブログへ

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ

×

非ログインユーザーとして返信する