ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

「七人の侍」黒澤明監督

昭和の名作シリーズ(私が勝手にシリーズ中)第3作は、黒澤明の名作「七人の侍」でした。最初は、長いから途中で区切ってみればいいやと思っていたのですが、映画の途中に「休憩」とだけ書かれたシーンが10分くらいあったんですよね。当時の映画はこうだったんでしょうか。休憩…ってわざわざ画面に流さなくてもよくない?


というわけで、一気に全部見てしまいました。
ものっそリアリティ。農民の衣服などに作られた感がなくて、貧しいそのままの江戸時代の人々というのが現れていて、誇張してびくびくした感じで書かれていましたがそれはそれで農民らしくてよかったです。それに比較すると清廉なサムライたち(約一名菊千代は違うけれど)は知性と理性を明確に出していて、こう、もっと、「ワンピース」みたいなものをイメージしていたのだけれど、立派に書かれていて素敵でした。
中でも右眉に傷のあるサムライが一番よかったですね、最後の最後で鉄砲でやられて死んでしまいますが、武士力の中では一番節らしかったんじゃないかと思います。三船敏郎はこのころからこんなんだったんですね。なんだか白黒映画の時代もカラーになってからも変わりがないように思います。


騎馬から落っこちる人やや泥んこの中での撮影なんて、今現代の映画では考えられないようなことを当時はやっていたのですね。スタントマンがいるにしたって、かなり暴力的で、映画にしてはリアリティありすぎて、まさに臨場感、白黒映画なのに。現代の、作られた感満載の温室映画になれてしまっているからなんでしょうけれど、そういう意味でも衝撃的でした。


本当に面白かった。これは3時間かけてみる意味がありました。こんな素敵なストーリーや映画を作るような人になりたかったなあ。いや、別に映画監督志望だったわけではないですが。
黒澤明が世界のクロサワであるかどうかとか、どうでもいいです。これはこれで一つの作品として成り立っていて、伏線も拾えているし、見ている人の期待を裏切らなかった。いちいちハラハラさせられて、ドキドキして、盛り上がって、ああ死んでしまった~悲しい~という場面も一緒に悲しめて、なかなか有意義な3時間でした。


またほかの黒澤作品も見てみたいですね。
う~ん!満足!見てよかった!

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