朝、スタジオ練習。どうしよう全然弾けない。
そりゃしょうがない、1か月もたってないもの。
1時間弾いて頑張って、少し弾けるようになった。

本日の会場が、武蔵小杉にあるんですが…。湘南新宿ラインでいったんですが。
私スマホの電池がもう亡くなりかけてたんですよ。

ここまで言えばわかる人はわかる。

「ここどこ？」世界。

なんもない。
っていうかここほんとに武蔵小杉？商店街ないよ？
なんかビルがいろいろで。

スマホの電池残り僅かのところで地図アプリ確認。

遠い～～ところに武蔵小杉駅が。
いま降りた駅は、武蔵小杉駅じゃないの？？ええええ？？？

ともかく走って、本当の、東横線の武蔵小杉まで、地図アプリを頼りに。それもなんか自分の場所が不安定で、ほんとに今どこ？？みたいになって。

お昼ご飯も食べたいし。
細い道を歩いて会場到着。でもどうやって入ったらいいかわからない。
まだ時間があるから、コンビニ探してサンドイッチ探して買ってくる。

会場にいったら、係の人がいて開けてくれました。「ああヴァイオリンの人ね」て。

今日はピアノの会なんですけど、こちらのマスターにはヴァイオリンの伴奏をやってもらったことがあって、とてもいい子で。そして、私が伴奏してくれた時に、お客様の心を全部持って行ったとんでもないピアニストなのです。

で、弾く番になって私が弾く。結局バッハも用意していったけれど、ベートーヴェンを細かく見てもらいたくて、まだ弾けてないけど、結構細かく…古典派久しぶりだから難しいわ～。
音の厚み、例えばメロディが浮き出るロマン派の曲はそれでいいと思う。私のピアノの先生はロマン派バリバリなので、そういうアドバイスをいただいていたけれど、さすが芸大院卒、なるほどベートーヴェンの本質をついている。

だってね、お姉さんはベートーヴェンの中期のカルテット、ラズモフスキーやハープやセリオーソでコンクールで賞をもらうほど深堀べとべんだったのよ。どうしてもピアノだけ、ベートーヴェンでは合格がもらえない…。なぜだったか、ようやくわかった。ピアノにおいても厚みが必要なんだ。なんか突破出来ました。

他の人も、参加者はみんなすごいうまかった。
自分と比較するのはなんだけれどもほぼ皆さん年上で、私よりもよく弾けている、という人は2人いました。一人は音楽の先生。もう一人は音大卒の方。あとは、結構うまいけど、相当うまいけど、もちろん私は一番ヘタかもしれないけれど、私が聞けている音を聴けていない感じがした。
弦の振動する様子を、とらえられていない人が多かった。

今回のマスターは知り合いで、ドイツロマン派が得意と聞いていて、ショパンは学校でやる以外は弾かないと言ってたので、私は急遽べとべんを用意したんですが…なんだショパンでもスクリャービンでも何でもよかったやん、ひけるやん、おしえられるやん。

次回も行くけど、アルバンベルクかスクリャービン後期持ってったろ。

帰りは、武蔵小杉の構造が分かりました。JRの武蔵小杉の1番ホームの向こうの向こうの向こうに、湘南新宿ラインのホームがあったんです。
来るときこのルートを通らないで外に降りちゃったのね。

もうへとへと。

皆さんのピアノの感想としては、打鍵の速度に気を遣う人はあまりいなかった、全部同じ響きになっていたのが気がかりでした。
どこに音をぼわっと浮かせるか、これは視線でコントロールするんですよね。
マスターは素晴らしい演奏を、魂を込めて演奏してくれました。ほとんど自分で歌っちゃってるくらい。この歌心、本当にうらやましい。

能動的な音楽、受動的な音楽。
私は受動的な音楽が好きなんです。自分を媒体として、作曲家がどうしたかったのかを表現できる演奏が、いいと思ってました。
マスターの演奏は、自分から音楽に語り掛け、作曲者の気持ちを自分の言葉と合わせて絶妙な部分まで表現する、なんというか、霊媒師です。
音楽の目的は一緒なんですが、こういう能動的な音楽を自分もやれるようにしたい。
いつかこのマスターに習いたいなあ…。

というわけで。電車でサンドイッチ食べて帰ってきて。
スーパーでお寿司の半額セール！！しまった、サンドイッチ食べるんじゃなかった。

疲れたけど気持ちいい疲れ。明日からヴァイオリンです。1週間でべとべん弾けるかな？まあ、しばらく弾いていなかったんですが、1週間あれば、人目をごまかせるくらいにはなるだろう…。いや、甘いかな？でももうやる時間が残ってなかったのでヴァイオリン弾けなかったんです。

しょうがない。
あと6月の演奏会の曲も決めたい。候補は絞られている。主催者側に聞いてみる。

はーーーーともかく疲れた。
明日は母と久しぶりに会える。どうか、顔色が良くなって、しっかりしていますように。
おいしいおいしいサンドイッチを作っていってあげよう！！