ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

アニメ「王と鳥」

砂漠の真ん中に聳え立つ孤城に、ひとりの王が住んでいた。その名も、国王シャルル5+3+8=16世。わがままで疑心暗鬼の王は、手元のスイッチ一つで、気に障る臣下を次々に「処分」していった。
望みさえすれば、なにものでも手に入れることが出来るはずの王シャルルは、ひとりの美しい羊飼い娘に片思いをしている。
城の最上階に隠された秘密の部屋の壁に掛かった一枚の絵の中にその娘はいて、隣合わせた額縁の中の煙突掃除屋の少年と深く愛し合っていた。
嫉妬に狂う王を後に、ふたりは絵の中から抜け出し、一羽のふしぎな鳥の助けを借りて城からの脱出を試みる。


…という1980年公開のフランスアニメです。


「処分」の方法が、床がいきなりなくなってそこから人が落ちていくんですが、これって…。日本ではすっかり宮崎作品でおなじみの処分方法ではないでしょうか。
王は二人を追いかけ、その協力者である鳥に足かせをつけたり閉じ込めたりしつつもついには二人を追い詰めます。そして、煙突掃除屋の少年を救うために、とりあえず羊飼いの娘は結婚することを承諾します。


少年と鳥は地下世界に放り込まれます。そこの人たちは、太陽も月も鳥も見たことがありません。そこで音楽を鳴らす盲目の人がいるのですが、この人がライオンの檻に放り込まれてしまいます。


鳥と少年は地下世界の労働者として働かされますが、国王の肖像を作る作業で、手抜きをして不敬罪となりライオンの檻に入れられてしまいます。


ライオンの檻では、盲目の音楽家の音楽によってすっかり心を落ち着けたライオンたちがいます。ここで鳥の足かせはライオンによってかじり取られて、鳥はやっと自由になります。音楽によってライオンたちは少年を食べないで、鳥の演説を聞きます。羊飼いの少女が王様に捕らえられた、その少女は皆さんの餌である羊をたくさん育てていたのに!それを聞いたライオン、トラ、白熊たちは檻からの脱出をはかります。そして地上世界へ…。


地上世界では結婚式が始まるところです…。
ロボットも登場して、なんだかんだで少女の争奪戦になるのですが、最終的に鳥がロボットを操縦して王をピックアップ、口から出る風で吹き飛ばしてしまいます。ロボットの暴走で城下町はめちゃめちゃ。煙突掃除屋の少年は羊飼いの少女を取り戻します。


そんなところで話は終わります。


音楽が素晴らしくメランコリックで、人や動物の動きと一致していて素晴らしかったです。


この作品は、もともと1952年に「やぶにらみの暴君」として公開されたものだそうです。きっと宮崎駿はこの映画を見ていたんですね。近代的なエレベーターや、ロボット、工場、地下世界、処刑方法、そっくりなんですもの。カリオストロの城とか、ラピュタとかを思いださせるような…。
ほかにも宮崎駿が使っているモチーフや小道具がいっぱいあって、なんだかカリオストロの城を見たくなってしまいました。今も色あせない名作ですよね。この作品も、童話がもとになっていますが、今も色あせない名作です。


アニメ映画としては日本アニメよりもディズニー的な感じがしますが(動きとか表情とか)、とても絵が綺麗で作りが丁寧です。


1時間半弱の作品で、GYAO!で有料で見られますので是非ご覧あれ。
先日フランス語の授業でフランス語の先生が紹介してくれたので見てみたのですが、フランスアニメ、いいじゃないですか~~!!
すぐにでもフランス語の先生と話したいですが…まあ9月になったら見たことを報告しようと思います。


勉強もしないで何やってるんでしょうね。いや一応音楽用語の単語カードを作ったんですけどね。

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