ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

「狂気の科学者たち」バーザ

近代科学の面白珍し実験を集めた、娯楽書です。理系の知識が全くない人でも楽しく読める、面白い本だと思います。


心理実験が多かったですね。でも、昔から人々の興味の中心であった人の生死にかかわる実験も多く、それぞれの実験の概要が2~3ページで書かれていて、大変興味深かったです。科学者っていうのは、興味があったら、何でもやるんですね。まあ、何でもといってもできる限りのことですが、すごく、刺激を受けました。科学者の端くれ、興味を持ったことにはとことん取り組んでいく姿勢を、私も見習わなければなと思いました。


実験の手法や発想はとっぴですが、どんな実験が多かったかというと、死んだ人を生き返らせる実験とか、記憶はどうやったら作られるかとか、良い母の条件とか、なぜ人はホロコーストに走ったのかとか、死を迎えるときの気持ちとか、多岐にわたっています。どの実験も印象に残っていて、決して、タイトルの「狂気の科学者たち」ではなく、極めてまっとうな科学者に思えます。まあ、中には自分自身を実験台に、黄熱病の患者の血液を自分の傷に塗り込んでみたりする科学者もいたようですが…。


核戦争後に生き残るのはゴキブリなのかという実験も面白かったですね。人間よりはゴキブリのほうが生き残りそうだという結果は出ていましたが、もっと強い放射線を浴びても生きられるのは蜂なのだそうです。へえー。


ちょっとした雑学にもなりますので、お勧めです。
短い感想文ですが。以上です。

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