ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

ドビュッシーとプーランクのヴァイオリンソナタ

ドビュッシーとプーランクの曲を勉強しようと思っています。


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↑この本がとても面白そうで、今までのドビュッシーの伝記や評論にない新たな面が見られそうで、買ってしまいました。


ドビュッシーはヴァイオリンソナタを一曲書いています。楽譜は持っているので早速練習してみました。作曲されたのがかなり遅い時期(確か最後の作品)なだけあって、よく練られている作品で、ヴァイオリンのいいところをよく分かって書いている…というよりピアノがよく生きるように書いてあります。



Debussy-Sonata for violin and piano. David Oistrakh (violin),Frida Bauer (piano)


↑録音はよくないんですが勉強するところの非常に多いオイストラフの演奏です。


曲自体はそんなに難しくないですが、ヴァイオリンでドビュッシーの音を出すとなると、たとえば印象派の絵のような音を出そうとすると結構難しい。指板のほうをすっとなぜるような感じで、ビブラートも水の波紋のように指だけでかけられないといけない。
フランスにいたのにフランスではドビュッシーの勉強をしなかったので、今から勉強です。


あと、プーランクもやることにしました。ヴァイオリンソナタです。すごくいい作品で、凝っていて、ドラマチックなんですが、重音(和音)が多くて弾き難いし、弦楽器奏者でない人が書いているのでちょっとやりにくいです。ピアニストさんに、ピアノはどう?と聞いたら、弾き易いけれど時々とっぴなトリックがあるのがプーランクらしくて面白いとおっしゃってました。

Poulenc violin sonata, Nikita Boriso-Glebsky, Kasparas Uinskas


↑この演奏が私としてはお気に入りです。なにしろ音程がよすぎる。重音をぴったり当てていて聞いていて気持ち良いです。あとヴァイオリンの音に迷いがなくてきれいです。


プーランクを探して 音楽と人生と | 久野麗 |本 | 通販 | Amazon
この本も読んでいます。プーランクはフランスではメジャーなんですが日本ではあまり名前を聞かないし、演奏される機会も少ないですね。プーランクは生涯を通じて何曲かピアノとヴァイオリンのためのソナタを書いているのですが、残っているのはこれだけ。後は破棄したものと思われます(弦楽四重奏も、作ってみたけど出来がいまいちだったので破棄してしまったそうで、プーランクというビッグネームにもかかわらず弦楽四重奏がないのはそのためなんだそうです)。


この二つの曲をこれから練習して来月くらいに先生のところにもって行く予定です。表現力が勝負のドビュッシーとテクニックで華やかさを出すプーランクと、対照的な取り合わせです。もちろんピアニストも一緒に行きます。先生はフランスで10年くらい活動していた方なので、いろいろ言いたいことがでてきそうで、いいレッスンになると思います。


乳がんの話題ではないですが。今日明日はヴァイオリン練習がんばります。

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