ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

病院→情熱ピアノレッスン

起きたくない~。布団大好き~。
なのだけれど、頑張って起床。8時半に起きる予定が、だらだら頑張って9時に起きて。さっさとシャワーをあびて、そろそろシャワーでは寒くなってきましたね、昨日の夜は羽毛布団を出そうかどうか悩んだくらいですよ。


いやああああやすみたい~。
でも朝は医者に行きました。
待ち時間なく、すぐに呼ばれました。外国に行くかもしれないと言ったら、先生は「英語で紹介状書かなきゃいけないですね。行ってらっしゃい、今のあなたには日本の環境よりヨーロッパの方がいいのかもしれません」て。
そんな風に見てくれていたんですね。いや、私は確かに旧態依然とした日本の会社人間にはなれないけれど。ヨーロッパだってたいがい旧態依然としてますよ。結構ごまかしが上手だし、日本人ほどの粘りがないし。
まあでも、お墨付きがいただけたわけで。


明日から毎週日曜は英語学校の説明会です。明日は駅前留学のところにいってきます。ビジネス英語というより、何でもいいから英語に慣れることが最初です。だから、最初はマンツーマンの授業をお願いしたいです。来週はもっとお値段の高い学校、再来週は毎日やってくれる学校。
自力でやれって?私がなおしたいのは、英語やドイツ語やロシア語で話しかけられても、フランス語で返してしまう条件反射なので、やっぱりネイティブとお話しできるチャンスが必要なのです。それをお金で買うわけです。CDでもなく、テレビでもなく、生の返事が返ってきて、ちゃんと正してくれる人が必要なのです。


病院が終わってからしばし家で掃除洗濯タイム。
終わって、暇だ~。
不思議なことに、昨日くらいからピアノをやる気が起きなくなってしまって。
練習してもちっともうまくならない私がもどかしくて。もうコンサートグレードはあきらめようとまで思っていたのです。レッスンに行く足取りが重いです…。


ところがですね。レッスンに行ったら。
今日はかなり本質的なことを教えてもらいました。先生が芸大で習ったことをそのまま教えてくれたのです。いい音の出し方、出したい音と姿勢の関連、明瞭な弾き方の注意点、自分のコントロールの仕方。スクリャービンのきれいなところはきれいに弾けるようになり、迫力のある音も出るようになり、いい音が出るようになりました。先生と私の何が違うか、一所懸命先生が考えてくれたのです。一番のキーになったのが、スピードです。男の先生だから、筋力はあるし手は大きいし、体格も大きいからかなり響く音を簡単に出せるんですが、私の音は、ふにゃららしている。それは打鍵のスピード、押すスピードも引くスピードも、もっともっと速くすることで、先生の音に近づいた!先生はブリリアントな音も、荘厳な音も、言えば黄色も緑も赤も黒も出せるんですが、私もできるようになりたいです!!
先生は今回姿勢のことをすごく細かく教えてくださいました。まだ完璧に先生の言う通りにはできないけれど、これからの指針が示された気がします。まだ1か月あるから、2週間はゆっくり「いい姿勢・良い音」でポジションの取り方の練習をすること、スクリャービンをとびきり綺麗に弾くにはバランスを常に考えること。そのためには良く聴くこと。
1時間半で、3分ちょっとの曲を見るだけで終わってしまったのですが、めっちゃ濃いレッスンでした。先生の持論は、日本のピアノの先生は、そもそも自分が弾けない人が多く、間違った弾き方を教えている人が圧倒的に多いんだそうです。今の先生が、弾ける先生で、難曲を持っていっても全然平気で、本当によかったと思います。


ヴァイオリンは最初から一流の先生に習ったから、ちゃんとヨーロッパの音楽学校を卒業できたし、現地のオーケストラにも参加できた。ピアノも最初から一流の先生に習っていれば。今頃「楽譜は読めるから難曲をやるけれどちっとも弾けていない」状態は回避できたはず。この年齢からの挑戦は難しいかな、骨が弱くなってくるからね。筋力も落ちるし。もともと筋肉ないし。


でもあきらめませんよ~。明日から練習バリバリやります。先生は「あと1か月もある」と言います。私は1か月しかないと思っていました。1か月あれば新しい曲が見られるくらいの時間です。やりたくない日は1時間だけピアノに触るのでいいんです。コツコツ続けること、良く聴くこと、そしてコンサートグレードに通った自分を想像することで、乗り越えようと思います。


またへこたれて弱気になっているかもしれませんが、その時は今日の情熱レッスンを思い出して、先生が伝えようとしたことを、それを伝える価値があると思っていただけたことを思い出して、頑張ろうと思います。

×

非ログインユーザーとして返信する