ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

自己評価が低いこと→ちょっと人にイラつかれる

私はものすごく自己評価が低いんです。
ええ??と思われるかもしれませんが、これは本当のことで、私が何かやったとしても、それは「ほかのだれがやったことよりも価値がない」と思ってしまうんですね。その自信のなさが、文章にも表れてしまうし、特に論文などでは自信をもって書ききれなかったりします。


子供のころに褒められたことのない大人は、こんな風になってしまうんですよ。
だから上司がくどくどいうのはわかるんです。私があまりに自分のベースを持っていないから、自分の意見が確かだという信念を持っていないから、上司はくどくど言いたくなるんです。


議論をしても、私の意見はいつも「一番最後の意見」だと思ってしまいます。このスタンスで海外の会議とかに出ると、博愛精神の強い国の人が、「少数意見」として拾い上げてくれます。自信のなさが同情を買ってしまうみたいなんですね。


自分なんてどうせ…、というのはいろんなところに見えてきます。どうせおしゃれしたって、どうせ痩せたって、どうせ定職に就いたって、誰にも相手にされないと思っているので、逆に、好きなように生きています。あ、自分が楽しいのでおしゃれはしますけどね。人にどう見られるかとかは気にしてません。


どんなに頑張っても私は普通の人にはなれないと思っています。標準的な人になりたいといつも思っていましたが、全然足りていない。いまだに身分不安定だし、何か心に決めた目標があるわけでもないし。


大学を出たら、何年か一般企業で働いて、普通に家庭に入って、子育てして、子供の教育と家のローンのことで頭を悩ませて、適度にバタバタした日々を送って、老後を迎えて、年金生活、これが私の憧れの生活スタイルでした。本当にあこがれているんです。親もそんな人生を歩んでほしかったと常々言っています。


いいこともあります。自分に対する評価が低いから、すごく偉い人とか、立場の上の人に対してはいつもへりくだっているため、幸いかわいがっていただけますし、立場が下の人にも丁寧に接するので、対等に相手にしてくれます。年下の友人も多く、いろんな世界の人と友達になれます。どんな仕事をしていても、子供でも老人でも、相手を自然と尊重してしまうので(自分はどんな人よりも劣っていると思っているので)、付き合う人は心地いいみたいです。


私は愛情不足で育った自覚があります。だから割と家の外に出ることに対しては抵抗がないというところがありますが、いざ、家庭内ではとか、親しい友人の間では、とかになってしまうと、自分を前に出せません。一見社交的ですが、実は引きこもりがちです。


前の上司も私のそういうところがイラつくって言ってましたね。うちの上司たちはエリートばっかりだから、自信というものを、何らかの形で持っている。勉強ができることの自信じゃなくて、自己実現に向けた努力をしてきた自信で(勉強ができることの自信しか持ってない人はむしろコンプレックスの塊の人が多いです)、それは新しい研究を切り開いていく上でも大変重要なのです。


私が、こんなことやりたい!って思っても、なかなか言えません。自分の案なんて、きっと誰も振り向かないと思うからです。説明しても、途中で、「ああやっぱり駄目なんだ」と思ってしまい、しどろもどろになってしまいます。同僚が同じことを言うと、みんな話を聞きます。やっぱりなあと思います。どうしても私には越えられない壁なんです。


本当に、子供のころに褒められた経験があることって大事ですよ。あと、親が話を聞いてくれたという経験も大事だと思います。私はほとんど聞いてもらえなかったし、褒められなかったし、かといって厳しかったわけではないし、放置されていたわけではないし、適度な距離で放し飼いされていた感じです。人に話を聞いてもらえなかった反動で、どんな日常会話をしたらいいかわかりません。うちは食事中会話が許されなかった家庭なので、和気あいあいと夕食を食べる家族が信じられません。


心の豊かさを親や家庭内の教育で身に着けたわけではなく、いろんな人を良く観察して、自分の持っていないものをうらやむことで、私は心の柔軟性を身に着けてきたと思っています。観察眼と直観力はそこで磨かれたと思っています。


私は人に認められたくて、いろいろ努力をしてきたと思います。でも何一つ認められた感がないです。褒められても、目の色変えて否定します。人より何かができるようになりたいと思ったことは多々ありますが、たとえそうなっても、私の自分に対する認識は変わらないんだと、思っています。たとえ日本で一番になっても、「いえいえ大したことではないですよ、今回は周りの評価が私に対して甘かっただけですよ!」っていうでしょう。実際フランスで音楽でちょっといい点数をいただいて先生に褒められたとき「いやいや、審査員が今回親切だったんですよ!」といったら先生に思い切り嫌な顔をされましたが…。フランスでは謙遜はご法度だとあとから先輩日本人に教わりました。


私はいいところが一つでも欲しいから、人のいいところを見つけて、あーこれは私にはないなーうらやましいなー、って思ってます。人のいいところを見つけるのがうまいから、教師としてはなかなか優秀だったし、脈を広げるのに役立っています。


自己評価は低いんですけどね、ダメ人間なんですけどね、だからと言って、人生を棒に振ってはいけないと思っています。
私は高校生くらいの時に、誰も自分のことをかまってくれないからと享楽的に生きることを決めてしまい、楽しいこと、うれしいことをひたすら追い続けてきました。
興味を持ったことを自分で調べて楽しんで満足する、それでいいじゃないかと。
研究も、享楽の一つでした。自分の興味に従って行動すればよかった。今は職業としてのフリーの研究者だから、プロジェクトに従って動かないといけない。これは結構しんどいんです。自分の興味のあることをやらせてもらえるわけではないので。でもいつか、自分で好きなことを研究して、いろんな発見をしていきたいとは思っています。


最近締め切りでつらい思いをして、やる気を失っていたけれど、たまに自分を振り返って、自分は楽しみのために生きているんだと思い返すと、ちょっとずつ元気になってきます。


明日は都内で会議。頑張ろう!


朝食:具沢山味噌汁
昼食:フルーツ、ヨーグルト、ロールケーキ
夕飯:ワッフル、なんかその辺にあるお菓子。
今日は本当に食欲わかないので…。


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