ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

経験のない若い演奏家を応援するのも我々年寄りの役目

演奏会でした。


ピアノの出番の前に、今まで経験したことのないような心臓のドキドキがやってまいりました。なんじゃこりゃ、頭に血が昇る。ぐるぐるする。緊張でここまでひどいのは初めてです。


本番は、最悪の状況を想定していたのですが、何とか止まらず弾けました。でもまだ発展途上中という感じはしています。まだ練習すればもっとうまくなる。そういう意味では、不完全なものを皆さんの前にさらしてしまったことについては大変反省しています。昨日も4時間しか練習出来なかったし、今日も3時間しか練習出来なかったし…。本来事前に練習しなくても弾けて当然なんですけどね。


ヴァイオリンの方は、ちょっといろいろ言いたいことがある。
伴奏をお願いした方が、直前に合わせたいというのでスタジオを取って、その分の時給も加算させてお礼をさせていただきました。急いでるから急がないでね、ゆっくりというイメージを持ってね、さんざん言ったんですが、本番は、超高速…。弾けないよそれじゃ。ヴァイオリンは速度が変わると弓の長さや圧力や指の抑えを全部変えるから、あまりに練習と違うと弾けなくなってしまうのです。
まあでも私も腐ってもプロですから、そこは合わせました。犠牲にしたのは音程です。本来音程なんて気にしないでいいほど弾けていてしかるべきなんですが、フランクはただでさえ音程が取りにくいから、抑える力が変わるだけで音程や音色が変わってしまう。だから多少音程は悪かったかもしれません。


やっぱりね、経験の違いなのよね。伴奏とアンサンブルは違うのよね、その辺の認識がなされていない方だったので、こちらに合わせてくれようとする気持ちは伝わってくるんだけど、こちらが合わせてほしいところで合わせてはくれません。長年やっていればどこが合わせポイントかわかるんですけど。合図も出してますし、呼吸もしてますし、音楽で示しているつもりですが、通じなかったみたいです。一所懸命弾こうとしていたのはわかりましたが、聞こうとしてくれてはいなかったなと思うのです。


結局こちらの言い値にプラス何千円かでお礼を出したのですが、お礼をもらって勉強できるなんて、経験のない若い人を応援するのも、我々年寄りの役割だからなんでしょうかね。


まあ、私も今までいろんなところで演奏してお金もらってますから、その時に必ずしも喜んでいただけたかというとそうでもないかもしれないし、私も若い頃は経験がなかったわけで、その時上の人たちは支援してくれたのだから、下に返していかないとですよね。


私だってたくさんやらかしていて、そのたびにいろいろ教わってきたわけだし。
まあでも、オケ500回出番があって、室内楽200回出番があったわけだから、ただ出ていただけではなかったわけです。経験になっているわけです。


まあ、終わったことを言うのはやめましょう。これからのことを考えましょう。
今のピアノの先生のレッスンがあと1回あります。コンサートグレードの候補になっている曲を持っていこうと思っています。課題曲の中の一つがショパンの幻想即興曲なんですが、これはレッスンまでに完成できそうです。今まで弾いたことがないのが不思議なくらいです。あと、ショパンのマズルカも見て行こうかな。1月のレッスンに持っていくストラビンスキーも見ておこうと思います。


よし、今日は夜練習しなくていいぞ、思う存分、読書するぞ!!

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