ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

なんだかちょっと悲しい日

今日は、朝元気に起きたのですが、乗り気になれず、スポーツクラブに行くのをやめてしまいました。


アシュケナージのスクリャービンを聴こうと思ってPCの中の音楽を探っていました。おかしいな、どこにもない。ウォークマンに入っているということは、一度はPCにダウンロードしているということなんですが、どこにも見当たりません。


で。探している時に、いろんな曲があって、ああこんな曲もコレクションしていたんだと思って聞きながら一日が過ぎ去りました。


昔弾きたかった曲が、いっぱい入っています。
でも多分、一生、この先弾くことはないだろうな…。
それを思うととても悲しいです。


ヴァイオリンやヴィオラは仕事がないので弾いていません。レッスンもしていないので、もうプロというには無理があるほど腕が落ちていると思います。でも音楽学校の学生だったときは挑戦的に現代曲や珍しい曲に挑戦しようとしていて、そのために集めた音源がいっぱいPCに入っていて、それを再発見すると心がちょっと痛いんです。
ぽちっと聞いてみると、その時の記憶がよみがえってきます。
何としても、音楽でディプロムを取ってみせる。この曲を弾いて見せる。そんな思いで、一所懸命だった10年前。
ところが今はやる気なしの、モチベーションなしの、無難路線を行く、保守的な凡人。ピアノではちょっと挑戦的にスクリャービンの白ミサをやろうとしているけれど、ヴァイオリンやヴィオラも本当はやりたいんです。でも、多分もう難しい曲に挑戦することはないだろうなあ…。


私がやりたかった曲で、とても難しい(5連符とか7拍子とかが出てきて多分ピアノ合わせができないだろうと思って当時もやる気になれなかった)曲をあげておきます。透明感のあるとても素敵な曲です。楽譜は買ってあります。ロスラヴェッツという作曲家のヴィオラソナタ。これとてもやりたかった。でも当時の先生も知らない曲だったし、ちょっと難しかった。

Nikolai Roslavets - Viola Sonata № 1


なんだか悲しい一日です。
もういい年だし、練習出来る環境や時間が無くなってしまっているし、この怠け癖のせいで、素敵な曲をたくさん逃してきてしまった。弾きたかった曲がまるで墓標のようにプレイリストに連なっています。


音楽家だったときの私の墓標なんですね。まだ音楽家ではあり続けたいですが、今は単なるピアノ教室の生徒さんの一人。もっと探求したかった。でも仕事して生きていかないといけない。仕事のために音楽はあきらめないといけない。とても悲しいです。


いつか、退職したら、実家で音楽教室をやるのが夢ですが、その時になってもどんどん演奏をしていきたい、やる気にあふれる自分でありたいです。今は、仕事に一所懸命だから仕方ないとしましょう。


結局スクリャービンが見つからなかった…仕方ないのでウォークマンで聴きました。
明日はフランス語です。予習しっかりしました。

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