神護寺と仁和寺
いやあ、無茶だと思ったんですがね、昨日京都に着いて、今朝はホテルでご飯を食べて8時半に出発。バスで高雄へ。私にとっては、私が大学院進学を決意した場所、アカデミズムの世界に飛び込もうと決めた所です。若いとき一人でこの山寺にやって来て、本当にそれでいいのか、人のいない3月の神護寺で考えた所なのです。
で、アカデミズムの世界から離れるに当たって、御挨拶のつもりで、更に、母が行ってみたいと言っていたこともあって、一緒にいきました。いやあ、谷を降りて山を登って、って、85歳の老人にさせたら駄目ですよ。でも、辛抱強い母は、大抵の人が、険しい階段を見て断念してしまうところを、私に付いてきてくれました。ごめんよ母、無理させちゃったね。足腰痛いよね。申し訳無くて心の洗濯は出来ませんでした。
塔です。本当はそちらまで上がりたかったけれどあがれず。
厄払いのかわらけを投げる、見通しのいいがけのうえです。院に行く前もここで雄大な自然に感じるものがありました。
神護寺の金堂です。母はここまで上がってこれなかったけれど、この荘厳な建物をみてほしかったです。
私が院に行くときここに来て、3月だったのに雪が舞っていてまるで桜の花びらが枚散る中に巨大な金堂や食堂が見えて、急に別世界に連れていかれた感覚でした。かどわかされたかのような。その時は空海や上覚上人の書を見ることが出来たのですが、今回の訪問では何も展示がありませんでした。
30分以上谷を降り山を登り、神護寺の山門は工事中で見られませんでしたが、節目に行けてよかったです。帰りにバスまでの時間があったのでおぜんざいをいただき、バスで御室へ。
仁和寺は朝廷と関わりの深いお寺です。菊の御紋の壮麗な寺院です。大きいし、派手です。が、今の季節は、何もない感じです。観桜、観殿、観宝殿の3つのチケットで入りましたが、花は全く。仁和寺の桜は遅いそうで。一切何も花がなかったですね。
でも花祭りだったんでいってみましたが。
ツツジがちょっと咲いてました。ほぼこれだけ。
花の時期の仁和寺は、これでもかというくらい花に溢れているのですが、それを見せられなくて残念でした。
京都に戻りラーメンを食べて、特急で近鉄奈良駅へ。30分くらいで、人もほとんどいなかったけれど特急で少しでも母が疲れないように。
奈良の宿は6畳間にベッドが二つの、寂しい感じのところでしたが、唯一親孝行できたのは、ホテルの前が教会だったことですかね。私も気がつきませんでしたが、宿の正面が教会で、ただ、ミサはやっていないのが残念でした。
明日は東大寺と春日大社に行きます。歩いて疲れました。