ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

ハルジオンとヒメジョオン

私の研究所は昔は陸軍の軍用地だったそうで、その前は原生林?ともかく放置された土地だったために、大変豊かな多摩の自然が残されています。何百年物かのクヌギやナラの樹のうっそうとした森林の周囲に春先に目につくのが二ホンタンポポ。私は横浜の造成地で育ったので、タンポポといえば株の大きな西洋タンポポで、あれをウサギに食べさせるとウサギが狂喜乱舞…という思い出があったのですが、うちの研究所の周りは二ホンタンポポが圧倒的に多く、コンクリートの間からも生えてきていて、空き地には群生しています。背の低い、地を這うような葉の出方、茎の短い背の低い花が特徴です。


その時期が過ぎたころから目立つのが、ハルジオンかヒメジョオンかのどちらか。
春紫苑=ハルジオンなのだそうですね。なんという美しい言葉。農民出身のうちの母はこれらのことを「ブタクサ」と言っていて、どちらかというと邪魔者扱いしていましたが、こんな美しい名前だったなんて。
それに対して姫女苑=ヒメジョオン。これもかわいらしい名前ですね。何ともささやかな響き。


この二つの花の違いは昔教わった気がします。つぼみの頭が垂れているのがどちらかなんですが…教わったの忘れてしまいました。調べてみたらつぼみの頭が垂れるのが春紫苑、垂れないのが姫女苑だそうです。


花を見ればわかるという人もいます。菊により似ている(花びらに太さがある)のが姫女苑で、花弁が糸のようなのが春紫苑なのだそうです。


それから咲く時期も違うそうです。春に咲くのが春紫苑(4~5月)、それ以後に咲くのが姫女苑(5~7月)らしいです。


確かこの二つ、分布にも違いがあったと思います。母の住んでいた福島では、春紫苑しかなかったと言っていたような気がします。春紫苑はもともとは外来種で、関東を中心に広がったんだとか。それも20世紀の中頃だと思います。姫女苑も外来種ですがちょっと古いもののようです。関西では姫女苑が多かったように思います。


そんな春紫苑と姫女苑ですが、うちの研究所の敷地には、圧倒的に姫女苑が咲き誇っているようです。最近咲き始めたというのもありますが、雑草としての強さ、背の高さ、つぼみでもうなだれていないところ、姫女苑の特徴です。


つぼみでも頭垂れてないんですよ!


農業をやっていた母からしたら邪魔な草だし、アレルギーがある人もいるので、あまりいい思いはなかったのですが、研究所の周囲には、本当に生命力が強く、しっかり雑草として生えて、花を咲き散らかしています。多分除草剤をまいたであろう空き地も、白っぽいピンクでいっぱいです。
昔の環境がそのまま残っているから、こういう自然も残っているんだろうなあと思うのです。新宿から20分の距離で狸がいるくらいですからね。


そこら中姫女苑だらけです。
つぼみでも頭垂れてないです!私なんかまだつぼみなのに(いい年ですが)、頭垂れててどうするよ!


雑草で十分!植物群落の最終的な勝者は雑草と言われている種別だからね。
華やかな学会の用事はみな片付いた。
雑草根性で、次の公募に向けて頑張ろう。


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