ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

夏が戻ってきたぞー帰れ!音楽の話なので嫌いな人は回れ右

昨日は心地よかったですね。涼しかったです。


が。今日はまた地獄が戻ってまいりました。
屋根屋さんご苦労様です。
何で屋根にこんなに時間がかかっているかというと…うちの屋根、めっちゃ広いんです。
取り崩しの時に15人くらいではがして1日半ですからね…。それでも東西南北の北は屋根を変えてないんですよ。


今日はもくもく仕事…できなかったなあ…。
ラジオフランスきいてたら、朝から好きな、知ってる曲が次々に流れてて、うれしかったです。お昼くらいまではフランスは深夜なので、ラジオでだれの演奏なのかということは言わないで、次々に曲が流れます。お昼過ぎくらいから朝のラジオフランスが始まり、いろいろ最近のコンサートの案内があったりして、今度は丁寧に、1曲流したら、ちゃんと演奏者と作曲家の紹介をしてくれます。


最近は割と日本人の演奏家も取り上げられてるんですよね。うれしいですね。


最近若い音楽家がどんどんCDだしたり大きな会場でコンサートしたり、いろいろ活躍しているけれど、私はこれはなんだか変な風潮に見えるんです。


私らの時代、音楽の世界でCD出したり大きな会場でコンサートをするっていうのは、あまり経済活動に結びついていなかったです。そんなにいなかったんです。ものすごく権威的なことで、凄いことだったんです。今の人はちょっとコンクールで優勝したり、海外に留学したりして、それでなんだかデビューとかもう普通なんですよね。
コンクールの数もすごく増えたし、コンクールに出ようとする日本人も増えました。
彼らの演奏は本当に素晴らしいけれど、なんというか、例えば内田光子さんとか、ごとうみどりさんのような宝石的な人はそんなにいない感じがする。


クラシックが日本や世界で広まった一因にYoutubeがあると思っています。今は演奏家はCDやコンサート収入に加えてYoutube配信を重んじています(なんであんなに気軽に自分の演奏を外に出そうとできるんだろうか…自分の音楽が搾取され、使いまわされ、消費されることが分かっているんだろうか)。


それで、そのおかげでクラシックの世界は多様化する一方で、なんというか、エリート集団の一芸と、本当にすごい人とに分かれていってる気がするんです。


あーこの人は今だけだなとか、勉強足りないなとか、感じさせるのはやっぱりあんまり公に自分の演奏をさらさない方がいいんじゃないかと思うんです。
ピアノ叩き壊す勢いで全部同じに弾いてる人とかも…もう聞きたくないと思ってしまう。

かっこよければいい、きれいに聞こえればいい、私はそれでもいいと思うけれど、ちゃんと音楽を聴ける人(勉強している人!演奏家!少なくとも響きが分かる人!ただの音楽ファンと音楽やったことのない評論家は論外)にとっては、「そこじゃない」感がすごいあるんですよ。


ラヴェルのスカルボがかっこよく弾けたら、すげー、って言ってた音楽学校の若い男の子たちを思い出します。いやいや、そこじゃないんです。
ヴァイオリンも同じことが言えます。イザイが弾けたらすげーっていうのは、違うと思うんです。


日本の音大を出るのだったら、正直言って芸大以外は音楽家になれないと、私の子供の頃には言われたものです。


私は何なんだろうね、勉強中ですが、ちゃんと先生になろうと資格も取ってるし現代の奏法にもついていっている。ヨーロッパの響きも体で知ってる。音感や音楽に関する知識があるから、耳がいいから、人に教えることができると思っている。まあ今まで自分の生徒って数人しかいないからそれが本当か分からないし、私が人に数学を教えるときのように「なぜわからないのかわからん」ということもあり得るだろうけれど。


去年習ってた芸大の先生が言ってたんですけど、結局最近の先生って弾けないからちゃんと教えられないんだって。
これは耳にいたい言葉ですよね。私は手が小さいからどうしても制限がある。でも自分に弾けない曲はないと思っている。やればできる、時間はかかるけど。


東京の時の先生の指導力は素晴らしかったです。今でも時々レッスンに行っていますし、コンサートグレードはその先生の名前で出ていますから。でも別に芸大じゃないし、その先生自体がすごいうまいっていうわけではないです。その先生は女性の先生で、私の小さな手の苦しみもわかってくれる。どんなひどい出来でレッスンにもっていっても、必ずまとまる形にしてくれる。やっぱり頭がいいんだろうなと思います。
そんな先生に私もなりたいです。


よしピアノ頑張ろう。
10月過ぎたらヴァイオリンもやるんですが、クライスラーがいいですかね、ブラームスがいいですかね…それともまたヴィオラやりますかね。やるんだったらベートーヴェンのチェロソナタ3番がいいですが、うーん。伴奏を誰にお願いするかですね。1年半前に伴奏してもらった人はもうCDデビューとかしてちょっと遠くの世界に行ってしまったので、また探さないと。


明日は出勤。今日はピアノたくさん弾きましょう。

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