ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

「面白いほどよくわかるギリシャ神話」「二十世紀鉄仮面」小栗虫太郎

不眠の日々が続きましたので、読書も続きました。
先に読み終わったのが「ギリシャ神話」です。ダイジェストだったので、詳しくは載っていないのですが、ゼウス以前の神様のことが載っていたり、人間と神の子供で神様になったものがたくさんいたり、古代ギリシャっていうのは非常にファンタスティックだったんだなあと思いました。
オルフェウス教団の成立やら、神様の3人娘が多い事(これはメソポタミアの影響)やらも面白かったですが、今まで見てきた絵画や壺の絵のテーマがわかったことが大きかったですね、この本は見開きで左ページが絵で右ページが文章というようになっていて、左に名画が掲載されていて、あーこれはこういう意味があったんだ~~という理解が深まりました。壺などはどこの美術館に収蔵されているか書かれていなかったので、それだけは残念でしたね。


バナナ型神話の変形ともいえる、ゼウスが骨と肉とを選ぶところがありましたね。普通のバナナ型神話は人間が「肉」を選んでしまうのですが、ここではゼウスという神が「骨」のほうを選びます。選ばせたのは賢いプロメテウス。人のために火を盗んだ人というので有名ですね。ここで賢さが仇になってゼウスに骨=永遠の命を選ばれてしまいます。


それから、人間も、黄金の種族、銀の種族、青銅の種族となってきて現在の人間は鉄の種族なんですが、これって、化学で「反応のしにくさ」の列そのものですよね。かそうかなまああてにするな云々で覚えたやつ。うーん、理にかなっているというかなんというか。


「二十世紀鉄仮面」は、東京でのペストに始まり、東南アジアのヨット航海+名家の当主殺人事件につながり、最後は九州の寄輪での探偵法水鱗太郎と秘密機関の人間の対決で終わります。正直初めの方は話がさっぱりわかりませんでした。場面転換がほんの一文で書かれていることが多くて、思わず読み逃してしまうと、今どこがどんなシーンで、誰が何をしたのか、追いつけないんです。なので、この本を読むのにものすごく時間がかかりました。でも途中からどんどん進んで、秘密機関の秘密や鉄仮面の秘密に肉薄してきて、主人公の探偵法水が死んでしまうところくらいから、すらすら進めました。一気に読み終わり、可憐な2人の少女が死んでしまったり(13歳と15歳:15歳の姉の方は探偵と関係を結んでしまう)、事件の大ボスが海外に逃れたり、まあ、なんとか終わるんですが。


この話での法水鱗太郎は、ほかの話の法水とは別人のような、結構弱っちい感じです。30過ぎの人妻に翻弄されたり、少女に翻弄されたり、推理が外れまくったり、ほかの作品と比べてずっと人間的というか、探偵っぽくなかったです。最終的には死んでしまいますが、まあ、名作あるあるで、死んではいないのですが。どこで復活してくるかを楽しみに読み進めると面白さが倍増します。


黒死館をまた読んでみたいなあと思っています。


次は小説やめてギリシャ哲学の本を読み始めています。
寝てないから眠いんですけど、決まった時間に寝ないと、睡眠薬がきっちりしかないので、眠れなかったら一巻の終わりです。なので、夜12時過ぎまでは眠れません。睡眠負債はいつ支払いできるんでしょうね、5月は無理かな…。一日くらい仕事も何もかも休んでぐっすり眠りたいです。


例の薬、飲まないでいて頭がきゅうきゅうしてきたので、飲んでしまいました。ああ10日間頑張ったのにまた振り出しですか…。まあでも3日に1回になって、5日に1回になって、徐々にやめていくことを考えます。ネットで調べたら、断薬には半年とか1年とかかかるらしいことがわかりました。飲んだら3時間くらいで効いてきて、やる気が出てきて、目がさえて、活動的になります(9時から3時間後って寝る時間やん!飲む時間間違えた!!)。便利な薬ですが、厄介です。離脱症状に耐える根性より今は読書したいです。


というわけでまだまだ読みますよ~。あれ、寝るんとちゃうんやったんか~~??

にほんブログ村 ダイエットブログへ

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ

×

非ログインユーザーとして返信する