今日は大学時代の同窓会でした。女性ばかりの女子会でした。
色々話に花が咲いて、お昼から5時過ぎまでしゃべっていました。
もう四半世紀以上の付き合いになります。このメンバーでの同窓会は結構やっているので、誰の何でもわかっている。何が好きで何が嫌いで、どんな挫折をしてどんな成功をしたのか、みんな知っている仲なのです。

言われて印象的だったこと。
「そうこさん（大学の同級生にもそう呼ばれています）、大学時代すごく勉強したじゃない、すごかったよね」
ええ？？？勉強してましたかね？？
私、サークルとバイトの記憶しかないんですけど…。

そういう風に思われていたんだな…。

「結局できる人っていうのは、いい就職につくためいい大学に入ろうと思って中高一所懸命勉強した人じゃなくて、それなりに冒険してる人なんだよね」
それは私に向けられた言葉でした。
そうか。そんな風に思われていたんだな。

私は確かに大学に入った時、同級生のことを「幼稚だ」と思いました。「この人たち勉強しかしてないな、何も知らないんだな」と思ったものです。一所懸命勉強してきた人の声を聴こうとはせず、彼女たちを置いてさくさくと勉強を進めていってしまいました。
仲間なのに、助けようとせず、自分のことばっかり。

そんな私でもまだ友達だと思っていてくれる、この同窓生が、大変ありがたいのです。私はかなり身勝手でした。でも、みんなのおかげで、私は自分のやりたいことをさくさくとやってこれたのです。大いにバイトし、大いにサークルに励み、大いに音楽をやれたのです。レポートで助けてもらったり、一緒に徹夜したりして、今の自分がいるのは皆さんのおかげなのです。

ありがとう、みんなは本当の友達。これからもずっと。

仲間内でも、主婦になって家庭に入った人、それなりの職業をもって活躍している人、好きなことを職業にして細々だけど頑張っている人、人それぞれなんですが、誰一人「普通の人」はおらず。みんなそれぞれいろいろな特徴をもっています。根が優秀な人ばかりなのに、皆さんそれぞれにジェットコースター人生。私もですが。

うちの学科は女子５人だけだったので、今でも仲良しです。
「普通になりたかった」という話を私がすると、「普通なんてこの際もうこれ以上考えるのやめよう」と言われてさえぎられてしまいました。そう、誰一人として「普通の中年女性」はいなかったのです。

もうそういう運命なんだなと思います。
学問を志したのはそのうち３人、一人は民間の専門職について、今でも学問の世界にいるのは私を含め２人。今後も、迷惑かけたり助けてもらったりすると思いますが、これからもまだまだ甘えさせてもらいたいです。

ところで昨日楽譜整理をする予定でしたが、先日ベートーヴェンのソナタの３巻を買ったのが重なっているのを発見し、速攻演奏に走りました。あれ、楽譜の整理は？それは置いておいて。とりあえず３０，３１，３２番を弾いてみました。

３０番の、３楽章の変奏曲のテーマが、いいじゃないですか～。
惚れました。味わい深く弾くととてもいい～。オッサンのロマンスを感じます。オッサンになったことがないからわかりませんが。

昨日まで頭の中で壊れたレコードのように第九が繰り返されていたのが、３０番の３楽章に塗り替わりました。

でも、変奏曲のそれぞれはいただけない。対位法の原則から大きく外れている。これを進化と取るのか、規則違反と取るのか、それは各自の自由だけど、私だったらこの音は使わないなというところが結構あったりして、不満が残りました。

なんなら私が変奏曲作ろうか。こんな素敵なテーマなのにもったいない。ヴァイオリンとピアノでできないか、楽器と相談してみます。