ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

「欲求段階説」

Yahoo記事より転載:
「アメリカの心理学者、マズローが唱える「欲求段階説」によれば、人間の欲求は5段階に分けることができます。(1)生理的欲求、(2)安全欲求、(3)社会的欲求、(4)承認欲求、(5)自己実現欲求は、優先順に並んだ(1)~(5)の欲求が低いものから現れ、その欲求が満たされて初めて、次の欲求が現れるとされています。」


そうなんだ。私は(1)と(2)は何とか手に入れたいといつも頑張っているけれど(おいしいものが食べたいとか、睡眠時間が欲しいとか、心地よい環境で過ごしたいとか、お給料が保証されて、追い出されないところで暮らしたいとか)、(3)~(5)は考えたことがないですね。社会的欲求というのは、周囲とかかわりを持って、自分を社会の一員として迎えてもらいたいという気持ちだそうです。まあ、社会とかかわりを持たなくても生きていけるし、一人でも楽しいし、あってもなくてもいいです。(4)は、恥ずかしがり屋だから承認されたくないです。でもこうしてBlog書いたりしているのはひょっとしたら承認欲求があるからなのかもしれません。でももし本当に承認欲求があるんだとしたら、私は自分の本名も学歴もすべてオープンにしていたでしょう。できない、したくない、なるべく自分のことは知られたくないという気持ちは非常に強いです。(5)はさっぱりわかりませんが、自己実現というのは、自分のやりたいことをやる、だとすれば、私は何もやらないでのらりくらり暮らしたい。楽器だけ弾ければいい。今は、できる範囲で、自分のライセンスを生かして仕事はしています。こうなりたい、みたいなビジョンは持っていません。


まあ、安定した老後が欲しいというのは切なる願いですが、こういうやくざな職業ですから、安定した職に就くことはまずできないです。よって、退職金もなければ、厚生年金も微々たるものです。これに国民年金が加算されても大した額ではありません。


私みたいに、自分の好きなことができればそれでいいという人間はどの欲求を満たしていることになるんでしょうか。好きなことについて突っ込んで調べたいとか、音楽突き詰めたいとか、知りたいとか、そういうのは、(1)や(2)の段階だと思のです。人間、(2)くらいまででいいんじゃないかと思ったりします。(5)まで行ける人は立派だなと思います。
宝くじに当たってお金持ちになりたいと神様にお祈りすることはあっても、地位を上げて何か大きなことをやってやろうという気持ちはありません。いいように使われて、それで食べていけるだけのお金が稼げたら、それで楽器が弾けたら、もう充分です。


「毎日生きることで精一杯で、死ぬことすら考えている人間が「医学部を受験して、医者になってお金を稼ごう」と思うでしょうか。虐待されていて、毎日生命の危機を感じている子どもが「東大に入るために猛勉強して、エリートになって家庭を助けよう」と思うでしょうか。」とありましたが。
私は虐待こそされてはいませんでしたが、高校生くらいまでは、毎日危険を感じて(明日食べるものがなくなるかもしれないという危機)、あれこれ夢を描くことはできませんでした。バイトで一所懸命お金を貯めることが大事で、医学部を受験して医者になろうとか、東大に入ろうとか、思ってもいなかったです(が、国立大学なら入っていいといわれたので、国立大学の医学部と普通の学部を受けました。いい医者になろうとか言うのではなく、そこらへんテキトーです)。


高校時代までの自分は、(1)、(2)、(3)くらいは満たされていたと思います。ありがたいことに、社会がそういうふうにしてくれていたのです。(3)については、現在は、例えばこのBlogなんかは窓口になっていてくれていると思っています。職場でもほどほどにうまく人間関係を乗り切っています。


(4)(5)がなくても私はこんなに毎日楽しくやっている。そりゃ、今の職が有期契約だから(2)あたりに不安はあるけれど、別に自己実現しなくたっていいじゃないですか。私が学者になったのだって自己実現したかったわけじゃない、単にヴァイオリンが弾きたかったから。そのためには学校に残っていたほうが、一般社会に出るよりずっとヴァイオリンを弾く時間が作れたからです。ものすごく低レベルな欲求です。楽器を弾くことは生理的欲求に近いので(1)に含まれます。


別に、(5)までなくてもいいんですよ。生きていきたくなくなる時だってあります。消えたくなることだってあります。だけど、私には(2)くらいがふさわしいかなと、思ったりもします。願わくば(3)くらいはクリアしていたいですが、それ以上は望みません。


あまり詳しく書いたらなんですが、パリに行く前の私は命の危険を感じてびくびく過ごしていたことがあります。がけっぷちって今言えるだけマシなんですね、本当に落ちてしまったことがあるのです。その時は(1)の段階すら危うい状況が続いていました。ボロボロの状態を潜り抜けたから、ちょっと覚悟して構えていられる今があるのだと思います。


ボヤキ的記事になってしまいましたが、皆さん、高い次元の欲求は現れていますか?


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