ひまわり畑を夢見るブログ

40歳超独身女性です。2016年1月、乳がんとの診断。でも仕事を辞められない、いったんやめたらもう戻れない研究職です。仕事と病気と本当の職である音楽とうまく付き合って必死で生きていく記録です

「スクリャービン」サバネーエフ

昨日の夜、やっと、夏から読んでいる「スクリャービン:晩年に明かされた創作秘話」サバネーエフ著を読み終えました。スクリャービン自身が語った、彼の曲、とくに後期作品についての解釈、作曲時の様子、表現したかったこと、こういうことがたくさん書かれていて、大変魅力的でした。彼は神智学にのめりこみ、神秘主義に傾倒していましたが、それはすべて自分なりの神智学・神秘主義であって、彼の崇拝者もそれを信じており、新しい時代の夜明けだというメッセージをロシアから・モスクワから発信していたのだと思います。


ただ、スクリャービンは、サバネーエフが書いている通り「大きな子供」であって、彼の夢想的な性格故、自分の作品に対する絶対的な自信とそこに詰められた哲学は、大変稚拙で未熟なものだったことは否めません。中二病をこじらせて自分なりの神の道を見つけてしまったようです。
本の帯に「なんと素晴らしく書かれた物語でしょう。生き生きとして、機知に富み、面白い」というラフマニノフによる言葉が添えられていますが、そのラフマニノフは、この本には2行くらいしか出てきません。スクリャービンが彼を抒情的すぎると批判した時と、お葬式の時に来た時くらいしか登場していません。この言葉も疑わしいです。っていうかラフマニノフこの本読んでないでしょ?機知にとんだところなんて全然ないんですけど。
ワーグナーに傾倒していた様子も描かれていましたが、彼にとってはほとんどの作曲家は興味の対象外だったようです。交流もなかったし、あのクーゼヴィツキーとも不和だったし、心を許していたのはこの著者であるサバネーエフと妻くらいだったんじゃないでしょうか。
中二病をこじらせて、将来的に作り上げる予定だった「神秘劇」についても、音楽に必要な役者や奏者を育て上げる学校から作りたいなど、ちょっと常識では考えられない考え方をしていました。生まれがイエスと同じ12月25日で、逝去は復活祭ということもあって、彼を神聖視する人は大変多かったようですが(自分でもイエスの生まれ変わりと思っていた)、死後、彼の作品が埋もれてしまうように、支援者も散り散りになってしまいました。版権が切れて出版が自由になったのち、1980年代くらいから日本でも注目されだしました。
私は子供のころに聞いたスクリャービンのピアノソナタ4番を、作曲者も曲名も知らず、聞き覚えていたのですが(ほぼ正確に覚えていましたよ、あまりにいい曲だったので)、高校生の時、プロの人が弾いているのをたまたま聞いて、初めてスクリャービンという人、その楽曲であるピアノソナタ4番を知ることになりました。今でも、最も好きな楽曲は何をおいてもスクリャービンのピアノソナタ4番です。高校生の時にピアノソナタ4番を練習し、県の芸術祭に出たこともあります。大学生の時にピアノソナタ9番を演奏会で弾いたほか、ピアノソナタ3番の第3楽章をヴァイオリンとピアノの演奏に編曲したり、ピアノコンチェルトの3楽章をヴァイオリンとピアノの作品に編曲したりと、付き合いが長く、スクリャービンは私の音楽に大きな影響を与えています。
ヴァイオリンを始めた時点でピアノとはおさらばしていてもよかったのです。でもスクリャービンを弾きたいために、ピアノは続けていました。


ガブリロフの演奏です。超早いです。4番をこの速度で弾いたらすごい。鍵盤の上で運動会やっている感じなので。でも手が大きいから弾きやすいだろうなあ。スクリャービン自身は大きな手ではなかったらしいのですが、超絶にうまいピアニストではあったので、難易度は非常に高いです。

Andrei Gavrilov plays Scryabin Sonate No4 F sharp major.
上記の演奏はそんなに好きではない。こっち↓のほうが好き。
録音状態は悪いけれど、解釈は断然ポゴレリッチのほうがいい。よりスクリャービンらしい。

Ivo Pogorelich plays Scriabin Sonata No 4, Op 30 - Live 1990
本当はアシュケナージがいいですけど、youtubeには転がっていなかったので。


今でも体が覚えているので、4番は弾こうと思えばいつでも弾けます。
またスクリャービン弾きたいですね。
そのためにはまずは健康を取り戻さなければいけないと思っています。楽譜だって、今の家に持ってきているけれど、一曲30ページくらいあるし、ともかくリズムも和声も難解で、楽譜通りに弾くのに大変苦労します。それができる気力、集中力が、戻ってきてほしいと思います。


次の目標は後期最初の作品である6番かな…。1~3番が初期(ロシアのショパンみたいな感じ)、4,5番が中期(ちょっと奇想曲みたいな感じ)、6~10番(7番白ミサ、9番黒ミサを含む)が後期の作品とされています。後期の作品は大変難解で、面倒くさいです。スクリャービンの面倒くさい性格が表れています。


好きなことを生き生きとやるためには、まずは健康。今日もしっかり食べました。


朝食:具沢山味噌汁
昼食:燃焼スープと鶏むね肉のソテー+ヨーグルト
夕食:ちゃんこ鍋
おやつ:チョコレート


早く明日にならないかな。明日は薬の影響がもっと減って、元気になっていればいいなと思っています。今日も37.3度まで熱が上がってしまったので、まだ薬の影響から脱出はしていないようですので。

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