ひまわり畑を夢見るブログ

40歳超独身女性です。2016年1月、乳がんとの診断。でも仕事を辞められない、いったんやめたらもう戻れない研究職です。仕事と病気と本当の職である音楽とうまく付き合って必死で生きていく記録です

「魔女狩りー西欧の三つの近代化」黒川正剛

なんでいきなり魔女狩りなのかというと。


神秘主義に関するある本を読んでいた時に、「魔女狩りは中世真っ只中ではなく近代黎明期に発生したことは特筆すべきことである」ということが書かれていて、理性や合理化や科学の黎明期に、迷信的な魔女狩りがかかっていることに興味がわいてしまって、読む予定の本をすっ飛ばして、魔女狩りに関する本を求めてみました。


副題が「西欧の三つの近代化」となっていて、近代化について書かれているから、私の疑問「どうして中世真っ只中ではなく近代黎明期に魔女狩りが盛んになったか」「どうして魔女狩りはなくなっていったか」ということにこたえてくれるだろうと期待して買った本です。


この著者は、「視角」「自然認識」「社会的辺縁者」の3つの視点から、近代化と魔女狩りについて述べています。
魔女狩りが現れる前の15世紀くらいの時代には、魔術はまだ男女どちらも使う人がいるといわれていました。
それが、社会的辺縁者の仕業になっていくわけです。それはユダヤ人と女性。最初は魔女はサバトのためにシナゴーグ(ユダヤ人の集会所)に集うと思われていたらしいです。
それが徐々に社会的少数者であるカタリ派迫害の形を変えたものに変わっていき、その人たちがのがれたドイツ南部、スイスあたりに迫害の中心地が移っていき、女性の「魔女」も確立していきます。その理屈はめちゃめちゃです。女性は劣っている、人をだます(旧約聖書に出典を求めています)、空を飛んで集会に行く、そんなことをもっともらしく言っていたのです。


そして、魔女裁判がいわゆるバロック時代に盛んになりますが、主に世俗的裁判所によって裁かれたのだそうです。私はてっきり「異端審問官」の仕事かと思っていたのですが、そうではなく、一般の裁判所が魔女を認定し、処刑する。うーん。いいのかそれ?よく教皇が許したなあ。ひとの命を奪うことはたとえなんであっても神以外許されないんじゃなかったの??


キリスト教の教えというのは、中世にキリスト教がローマ帝国に認められて以降、浸透したかというと、そうでもないらしいのですね、だから人の命を奪うことについてキリスト教的あるいはユダヤ教的な考えが浸透していなかったから、魔女裁判などということが起こったのかなと、思ったりしました。


バロックと魔女狩りという観点ももっと知りたいと思いましたが、この本ではそんなに触れられていませんでした。バロック時代の動的な時代精神と、魔女狩りという熱狂が、マッチしたのだろうと私は予測します。


魔女狩りの後期には、やがて近代化の芽が出てきて、理性や経験主義、合理主義によって、悪魔と人間の接点があることが否定され、また、具体的で「科学的に認知できなこと」ことが信じられないようになってきて、魔女そのものがいなくなってきた、ということなのだそうです。それはなんとなくわかります。客観的に物事を見ることで、魔女が魔女である条件が、ことごとく否定される時代になるのです。


そこで引き合いに出されていたのは、デカルトとベーコンとロックです。っていうかこの3人は魔女狩りに関することはほとんど言っていないのですが、この著者は「言っていないということは、魔女論をそもそも話題にする必要もない、つまり魔女の否定につながるのだ」という論調です。えええ?それはどうよ??ちょっと無理やりやな、と思いましたが、近代化=科学合理主義の芽生え、というのが魔女と非合理な魔女裁判を減らしていったことは関係がありそうです。


ベーコンはちょっと魔女に触れていますね。要は、魔女への恐怖心は無知が生み出した産物なのだと言っています。
まあ、宗教的な恐怖心ていうのは人の無知を利用しますよね。私なんか、新興宗教の芳信者に無知だと思われて、「ご奉仕しないと死にますよ」って脅されて怖がっていましたが、ちゃんと宗教的背景を理解して、自分の持っている宗教に対する信頼があれば、それは無知な人にしか通じないことなのだというのを身をもって理解しましたから。


ヨーロッパ中世は面白いですね。もっと知りたい、もっと読みたいです。混沌としていてとらえどころのないヨーロッパが、どんな風に変わっていったか、中世は暗黒時代とまで言われていますが、何が生まれて消えていったのか。大変興味があります。


まあでもちょっと難しい本だったので、力を抜いて、寝入りばなに読んでも明日に響かないような本をこれからは読もうと思います。


今日は具合が悪くて早退しましたが、ちゃんと仕事用の本を購入することができました。予定外にいい本が見つかったので、ラッキーでしたが、そういう本は意地でも仕事中にしか読みません。家ではもっと自分の興味を満たすような本を読もうと思います。


11時現在37.2度、まあちょっと熱がある感じではありますが、昨日よりマシですね。
文字が飛び回る現象も9時くらいからよくなって、集中して読書できました。


朝食:具沢山味噌汁
昼食:燃焼スープとフルーツ+ヨーグルト
夕食:ヨーグルトとみかん(夕飯作れなかった)
おやつ:チョコレート(同僚のお土産)


今日は具合が悪くて夕飯作れませんでした。
明日は元気に出勤します。久しぶりに上司に会います。たぶんこれを逃すとあと1か月くらい上司に会えなくなってしまうので。

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