ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

生き方を変える必要がある

乳がんとわかって、いろいろ調べた。先輩患者さんのブログをみたり、ガイドラインを読んだり、病気のこと、病気をしても生活している人たちのことを知ることが出来た。

わかったのは、今度手術して取ってしまっても、抗がん剤をやろうがホルモン剤をやろうが、常に再発の恐怖を持って生活していかなければいけないということ。


一回乳がんにかかって、「治りました」というのはないんだ。

症状がおさまって普通の人と同じになりました、とはいえるけれど、がん細胞はどこかにいて、いつまた活性化しようかと準備を始めている。もともと持っている免疫ががん細胞を押さえにかかってくれているけれど、免疫が弱くなったら、がんが勝つ。


私は免疫が弱くなるような仕事の仕方をしている。

研究職だもの、これだ!と思ったときには、昼も夜もなく研究する。ご飯を食べることも忘れる。トイレに行くことも忘れる。何か探している段階ではだらだらしながら図を出して眺めて一日二日がすぎていく。そういうときはお菓子食べながら、のろのろと仕事をしている。こんな生活、健全じゃないに決まっています。


いやいやまっとうな研究者はちゃんと一日三食食べて、おやつも控えて、きちんと朝は定時に来て、きちんと夜は定時に帰る方がいらっしゃいます。

私もそうなって、ちゃんと毎日免疫力が上がる食事を自分で作らないといけないな、と思い始めているのです。


自炊なんてしてないです。うちには炊飯器がないですし。

これを改善していく。免疫力が付くような、がん細胞が減るような料理をちゃんと自分で作って、もちろんインスタントとか無しですよ、野菜から買ってきて、魚も肉も自分で料理。そういう生活スタイルに変えていかないといけない。


仕事がねー。ルーチンワークで定時で上がれる仕事だったら出来ると思うんだけど、そういう仕事じゃないんですよね。ましてや、パーマネントじゃなくて有期研究員だから、出来るだけ結果をださないと、次の年はやとってもらえない。私なんかはとろいからひとの倍働いても足りないんだから、人の3倍くらいは働かないといけない。そんな私が家に帰るのだって12時近いし・・・。


こういう時思う。奥さんが欲しい・・・。

大体ですね、研究の世界にいて思う。女性研究者もすごい人はいるんだけど、ほとんど、一流の舞台に立てないんですよ。女性は研究以外にも家事があるじゃないですか。それでも一流の舞台に立ってる人がいるけど、ほとんどそれ以外見渡してみると、そもそも女性研究者の数が少ない。家事と研究の両立なんてやっていけないもの。なのに、学会では研究者の女性比をあげようとかなんとかいって、男の人はいいですよね、奥さんがご飯作ってくれて家庭のことは奥さんがやってくれて子供も育ててくれて。それをやりながら研究する女性もいることはいるけれど、本当に優秀な人だけなんですよ。それで残っていけるのは。

なんか愚痴になってしまった。


まあともかく、これからは、癌と共生していくんだと思わないと、そのためにまっとうな生活を送ろうとしないと、長生きは出来ない、ということですね。研究の世界で出世を見込むより収入はなくても安定した平らな仕事をしなきゃいけないかなと思っています。

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