ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

スピリチュアル?いいえそれほどでも。

私の読書遍歴を見ると、いわゆる「スピリチュアル」な本が多いです。私自身はスピリチュアルなことには全く興味はないし、そういったエセ宗教的なことには否定的なんですが、文学として読んだ場合、いや、そんな堅苦しいいい方せず、単にストーリーとして読んだ場合に面白いと思うから読んでいるのです。


青春時代の私の聖書だったのが、リチャード・バックの「イリュージョン」です。ほかのリチャード・バックは全然ダメでしたが、この作品だけは、すごい!と思いました。私の、常に思う疑問の答えが、何から何まで書いてあるのです。
その次にはまり込んだのは、今も読み続けている、パウロ・コエーリョの作品です。「アルケミスト」「星の巡礼」「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」まで感動的に読めます。その後の作品はスピリチュアル色が強すぎて私にはちょっとなじまなかったです。たくさんの作品を書いているのでまだすべて読んでいないのですが、ピエドラ川以後の作品で、これはと思うものに出会ってないですね。
ピエドラ川は女性目線の作品で、私がちょうど読んだ年代が、この登場人物と同じくらいの年代だったので、とても共感できるところがあり、また、ルルドの描写なども実際行ってみて理解できたりして、そしてこの本にも、私が知りたいことの答えがいっぱい詰まっていて、心にしんしんと来た本でした。


母が、私が放置しておいた「ピエドラ川」を読んでみたそうで、まあこの作品はとてもキリスト教的なのですが、その中に出てきた「異言」を実際体験したことがあるといっていました。ひとがあつまって、霊的な力を集中させていると、思わずとも勝手に声が出てくる一種の宗教儀式なのですが(どうやらキリスト教のちゃんとした儀式らしいです)、そんなものに母が参加していようとは。
あ、ちなみにうちは父以外はカトリックで、私自身は幼児洗礼を受けているので、キリスト教の考え方は私自身の思想の根っこになっています。


ピエドラ川のラストシーンで、最初私が納得いかなかったのは、神秘的な力を捨てた主人公の一人が言うのは、人間が生きるうえでは、何も霊的な体験が重要なのではなく、まず「働くこと」が重要なのだということでした。そんな答えを求めてこの本を読んだんじゃない、と思いました。だけど、この「働くこと」が、この作家がやっていること(書いて残すこと)だとしたら、または、例えば研究者のやっているような価値創造だとしたら、この本は真理を突いているなと、思いました。
いえいえ、なにもそういうすごい「仕事」じゃなくていいんです。コンビニのレジ、ビルの清掃、学校の先生、電話のオペレーター、パソコンの修理、IT企業の戦士、商社マン、なんだって、働くことは、尊いことなのです。

正直、私は働きたくありません。好きな音楽をやって好きな本を読んで好きな絵を見て日々暮らしたいです。貧しくてもいいから好きなことをしたいです。
でも、労働は大事だと、思うのです。日々のそれが神様に対する奉仕であるだけではなく、社会や人間や地球に対する貢献になるからです。特に私が今やっている仕事というのは直接的に地球に役立つことなので、日々の労働をもっと神様に感謝しながらやらないとなあと、気持ちを新たにしました。

昨日までさぼってましたが、今日からはちゃんと地球の未来を考えて、新しい学問を推進するパワーになれるよう、一所懸命頑張ろうと思います。

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