ドビュッシーとポー。
試験が終わってから2週間くらいかけて、青柳いづみこさん著「ドビュッシー想念のエクトプラズム」を読みました。ドビュッシーファンの私としては、いろいろ言いたいことがありますが、単なるドビュッシーの伝記ではなく、ドビュッシーをその作品のテクストから紐解いていく大作で、1996年に出版された、一部著者の博士論文となっている本です。
文系の博士論文って、こんなにたくさんの文献にあたって、時には手紙や雑誌記事なども分析の材料にするのだなあと驚かされるほどの参考文献の量でびっくりしました。それも提出先は東大ではなく東京芸大、もう少し手を抜いても本業がピアニストなんだからええやんなあと思ってしまいました。
そこで初めてドビュッシーがポーの作品をオペラ化しようとしていたことを知りました。ドビュッシーはオカルト趣味もあったようですし、ゴシック風の幻想小説が好きであったこともはじめて知りました。ペレアスとメリザンドは原作がメーテルリンクで寓話的かもしれないと思っていましたが、もしドビュッシーが長生きをしてポーの「アッシャー家の崩壊」のオペラが仕上がっていたとしたら、どんな幽玄な世界が繰り広げられるのだろうかとわくわくしてしまいます。
ポーは10台のときたくさん読んだきりだったので、買ってしまいました。
そして、やっぱり、誘惑に勝てずに、素敵コートを買ってしまいました。そのお店、今日からキャンペーンをやっていて、試着するとスクラッチカードがもらえて、割引券があたったりするのですが、そんなこと露知らず、欲望に任せてお店で着させてもらって、スクラッチカードを引いたらなんと10%オフチケットがあたりまして。素敵コートが一割引で買えたのでございます。
なんという幸運。
でも仕事では危機的状況にあります。明日は休出ですね。
早速素敵コートを着ていこうと思います。
仕事がうまくいきますよう応援よろしくお願いいたします。