ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

なぜ楽譜もないのに歌えるのか

カラオケできる人ってすごいと思います。なんで楽譜がないのにきっちり歌えるんでしょう。ポップスなんてリズムが難しくてややこしいのに、楽譜読めない人が普通に歌ってます。楽譜がなくても聞けば覚えられますが、正しく再現できるかどうかはまた別です。


まあ、カラオケいかないんですけどね。っていうかもうパリに行く前から行ってないから、20年近く行ってません。


覚える分には無理なく覚えられるんですが、最初に楽譜を読むときが困難です。
初見が出来る人はすごいと思います。音を読んで、その音を楽器で出すって、神業だと思います。楽譜見ながら弾ける人はすごいです。読んで、音を再現して、そこに筋肉や関節を調節して手を持っていくわけですから、何段階もあるのですよ。どんな脳を持っているのだろう。


私はいつになっても初見ができるようになりません。ヴァイオリンや歌だったら単旋律だから出来るけれど、ピアノの初見が無理なので、覚えるまで時間がかかります。たいてい知っている曲だから今まで時間がかかっていなかっただけで、本当に全く新しい曲を、聞いたことがなくて、さらに譜面から起こすのは非常に難しいです。


一回からだが覚えてしまったら忘れないのですが、うーん。今だに、初見が出来るようになる特訓方法は思いついていません。特訓して出来るようになるのだったら、最初からやっています。


人生のほとんどを初見で悩み続ける…ピアノの先生は、慣れれば出来るようになると言っていますが、いまだに慣れません。覚えちゃうからダメなんでしょうね。


今日も初見でバッハのパルティータ練習してきます。やっぱりパルティータをやることにしました。次はBWV906をやればいいと思って。弾いてみたらなかなかに高度な曲だったので、今は時間的にも練習量的にも厳しいから、とりあえずパルティータ、長い曲ですが、譜読みの練習だと思ってやります。


バッハは不思議です、ネタ切れにならなかったのでしょうか。同じテーマでも新たなヴァリエーションを次々考え出したりして、いくら生産したんだろうと思います。管弦楽も、鍵盤曲も、大量にあります。どれも重なったりしていません。
でも実はバッハのいた時代は、出版権や著作権の概念がゆるく、他人の作った曲を勝手に編曲して自分で発表することもあったんだそうです。


でも同じくらいすごいのはチェルニーですね。よくもあんなに大量に、同じようで、全然違う練習曲を大量に生み出しました。日本では、100番、30番、40番、50番、60番練習曲などが出版されていますが、確か海外では、何とかのためのシステマティックな練習曲集、みたいに作品番号ごとにいろいろ名前がついていて、目的に応じて練習曲が設定されていたように思います。小学校1年生でスタートして毎週1曲仕上げて行っても6年生までかかる計算です。ちなみに50番60番練習曲は小学生ではまず弾けない高度な練習曲で、長いしかったるいし、ここまでいじめる必要があるのかと思うくらいめんどくさいです。
これらの曲はたいてい似ています。和音展開的には同じものが多々あります。でも違うんですよね…こういうのは覚えるときに障壁になります。弾いていると違う曲になっていたりします。モーツアルトでもそうなのですが、似た和音展開だと混乱して、気が付いたら違う曲を弾いていたことは多々あります。


このようなことは、バッハではまず起こりません。
不思議だ。バッハはすごいんだなあ…。

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