ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

食欲を読書で押さえる

今日は、秘書さんがケーキを焼いてきてくれました。わーい!


いかんいかんいかんいかん。


大変申し訳ないのですが、いつもは真っ先に飛びつくんですが、今日は、「忙しくてお茶も飲めなかったんですよ~食べたかったです~次楽しみにしてますよ~」作戦で潜り抜けました。明後日までの辛抱。


朝食もパン1個に減らして、お昼はほうれん草のおひたしとヨーグルト、おやつはチョコレート2個。糖分は朝食のパンとチョコレートで、塩分はほぼ取ってない感じですが、塩分はとったほうがいいですよねえ。インスタントスープでも飲んでおこうかしら。


昔はこれを3日続けたら1キロは軽く減ったんですが、今はいいところ300グラムしか減りません。でも、今は1グラムでも減っていてほしいので、これで土曜の朝まで頑張ります。


体重測定が終わったら、速攻でブリオッシュドレにいって、バケットサンドイッチ食べるんだ。それを楽しみに、明日も仕事は乗り切って見せる。


今日も残業しましたが、帰宅早々、本が読みたくて、やっぱり安きに流れます。ピアノとか練習もしなきゃいけない、だけど読書したい。読書したいの勝ちです。昨日中巻を読み終わったので、下巻を来週いっぱいくらいまでには読みたいなと。私は読書のスピードがとても遅いので、読めるかな…でも新鮮な記憶を持っているうちに下巻まで読みたいのです。頑張ります。


ところで日本文学の傑作って何だろうかと、日本文学を教えていた私が自分に問うてしまいました。当時は教えていたと言っても、高校3年生くらいの生徒たちに論文を書かせる仕事でした。生徒が日本文学と思われる本を選んで、自分でテーマを設定して、論じていくということのお手伝いをしていました。その時に、日本文学って何ですかと言われても、はっきり答えられなかったです。国語便覧に出てくる作家の本ならいいんじゃない?くらいに答えていました。いろんな作家の分析をしました。必須になっていたのが大江健三郎の「個人的な体験」や漱石の「こころ」などで、あとは個人的に生徒が好きな作品を持ってくるので、あらゆる作家さんの分析をしました。珍しいところでは幸田文さんの作品とか、海外では大人気の小川洋子さんの本とかも。夢野久作や江戸川乱歩は日本語科の専任の先生にダメだと言われました。あれは娯楽文学だそうです。私そっちのほうが得意なんですけどね…。
で、今になって思うのは、日本文学の最高傑作は、多分、三島由紀夫の「豊饒の海」シリーズではなかろうかと。それに賛同してくれる人は多いんじゃないかと。もちろん漱石とか芥川とかもすごいと思うけれど、これぞ最高峰、と言われたら私はこの作品をあげるかなあ。あれを超える作品にいまだ出会ってませんね。日本の美があるし、運命があるし、若さも老いもあって、幕切れが劇的でした。これを書き終えてから三島由紀夫は四谷に向かったんでしょうねえ…。
正直なところ、私は三島由紀夫はそんなに好きじゃないです。「豊饒の海」以外は、大したことないなと思っていたくらいです。漱石のほうが面白いと思っていますが漱石もモノによってはダメな作品があります。大江健三郎はもっと好きじゃないです、男目線文学の最高峰だとは思いますが、男女公平じゃないからむかつきます。パリに来た時にご挨拶しましたが、その時に、原発廃止とか言っていたので、そんな簡単なことを発言力のある人が簡単にいうなやと思った記憶があります。


今読んでいる本も、最高峰に並ぶ日本文学だと思うけれど、美しいし細かいけれど、スケールが小さくて、豊饒の海を越えてはいません。超える作品に出会いたいです。それにはもっといろんな作家の本を読みたいですね。


読書時間が足りない。私の読みたい本に対して人生とはなんと短いことよ。もっと早く読めるように賢くなりたいです。
さて読書開始。3時間は読めるぞ。

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