ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

アニメ「ヴィンランド・サガ」幸村誠

いやーまだ放映中なんですがレビューします。現在17話目です。2クールなのであと6話あると思います。


原作は2005年に始まっています。なんで私がこんな素晴らしい漫画を知らなかったかというと、私がパリに旅立ってからすぐ連載が始まったようで、そして今でも連載は続いているようなのです。


噂は聞いていました。アメリカ大陸のことを知っていたバイキングが登場する北欧神話の関連がある話なんだろうなと思っていました。


時代は1000年前後だと思います。実際に北欧で起こったバイキングによるデーン人の略奪話と言いますか、まあ、バイキングがばっさばっさと人を切っていくわけですね。時にはデンマークの王子を人質に取ったり、イングランド人と組んだり裏切ったり。


主人公トルフィンは父親を同胞のデーン人の海賊に殺されてしまいます。最初は私はこのお父さんの魅力に引き付けられ、長々とみてしまうことになったのですが、その後この主人公は父を殺したアシュラッドという首領と決闘するためにその部隊についていきます。そこでちょっとずつ大きくなって、いつかは決闘するんでしょうけれど、この海賊部隊は国についたり裏切ったりしながら知略を凝らして現在はデンマーク王子を人質?同族だから人質ではないんですが、まあ、行動を共にして、彼らを追ってくるイングランド軍やその他の海賊部隊から戦いながら逃げているところです。


みんな戦いが大好きです。基本デーン人同士は戦いませんが、戦う理由が出来たら戦います。敵に寝返っても戦います。北欧神話では、戦いの中で死んだ男はワルハラというところに行くことができ、そこで好きなだけ戦うことができるのだそうです。


キリスト教が広まっていないところもそれらしく書かれていてとっても説得力がありました。デンマークの王子はキリスト教を信じていましたが、バイキングの間にキリスト教が広まるのはまだまだ先のこと。最初にキリスト教に触れたバイキングはこんな風に考えるだろうなあというリアクションをそのまま取ってくれていたので、なるほどと思いました。


今ちょうど面白いところで(17話)終わっているんです。まあ、いずれまたこのアニメが終わった時にレビューしようと思いますが、私はこの話を通じて、極悪人で、主人公の父親を策略によって殺したアシュラットが、とってもとっても好きなんです。知略の才があり、ケルト人の血を引いている(とネタバレになってしまいますが)、それでいて快活でノリがいいずるいおっさんなんですが、とっても面白い。生まれる場所が違っていたら歴史に大きく名を残したと思います。こんなに魅力的なキャラクターを作ることができるなんて、単なる知略にたけたずるい悪人ではなく、こんなにハラハラする面白いおっさんを作るなんて、すごすぎます!


原作者の幸村誠さんは、「プラネテス」で有名になりました。私はこの漫画も大好きで、パリ時代に買い集めてました。実家に全巻そろっています。プロポーズのシーンなんか何度も読み直しちゃってますし、宇宙の掃除人にまじめになりたいのでスペースデブリの研究する集団にも入ってしまいました。そのくらい好きな作品なんですが、その方が、今度は北欧の歴史を基にした冒険漫画を描いていらっしゃるとは!!いや、知ってたんですが、今まで見なかった私がバカでした。


北欧の歴史や伝説に照らし合わせても、時代考証や、伝説の考証がよくできていて、私が今まで読んできた北欧の歴史や伝説と違うところはほとんどありません(たまに、これは現代のやり方だと思うこともありますが、彼らの武器なども、出土しているものとよく似ているし、彼らの戦いの作法も伝わっているものとよく似ています)。ケルト民族のこと、サクソン人などのこと、ローマ人のこと、ローマ人がケルト人と協和して暮らしていたことなど、その通りだなと思います。


今、アシュラットさんが危機に瀕していて、このまま死んでしまったら本当に残念だなと思ってもう来週が楽しみなようでこわいようでドキドキなんですが、ぜひ、主人公トルフィンと決闘するまで生きていてほしいです。頑張れオッサン!


というわけで中途半端なレビューでしたが、またいずれ放映が終わった時に、レビューします。


あと、大事なこと。このアニメは、かなり血なまぐさいです。首が飛びます。人が真っ二つになります。腕や指も飛びます。爪切ってるつもりで指切っちゃいます。だからそういうのが苦手な方にはお勧めできません。
私は血なまぐさいのダメだったんですが、これは面白いアニメなので、見れます。時々目をそらせてしまうところはありますが、まあ何とかギリギリ持ちこたえています。


漫画の方は相当話が進んでいるらしく、トルフィンが大人になった時のことが書かれているそうで、まさにサガと呼ぶにふさわしい、一大叙事詩になるんだろうなと思います。
原作買おうかな…買っちゃおうかな…買いそう…アニメが2クールなので、それが終わってから買おうかな。いやー多分買うな、これは。まずブックオフで古いのを買って、それから最新版を集める感じかな。


テレビで放映して翌日にはアマゾンプライムに上がりますので、毎週の楽しみができました。

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