ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

またやった、水中毒?

昨日はピアノを練習しましたがあまりいい音が出なかったです。代わりに良い速さで弾けました。音を外しながらだけどちゃんと2曲合わせて10分でおさまりました。あと1か月、間に合うかもしれない。


だから安心して、今日からはゆっくりでいい音できらきらする音でポロポロする音で、練習しましょう。やる気いっぱいです。


さて、今朝は早起きはしませんでした。いつも5時か5時半に目覚めているのですが、今日は7時半起床。月に一度のペットボトルと缶のゴミの日だから、たっぷり溜まったペットボトルと缶を出しに行ってきました。もう月に1回じゃ、うちの界隈、ごみ入れに入らなくなってきてます。やっぱり役所に言って月2回にしてもらうしかないのかな…。まあ、私も一日3本ペットボトルを消費しているので、ちょっとやりすぎだなと思うのですが。


それが終わって一息ついて、のどが渇いたので、DAKARAを400mlくらい一気飲みしました。もちろん朝食には200mlの牛乳を飲んでいるので、結構水分とった感じです。


仕事が始まったら、まず視界が暗くなって、ふらっとして、貧血かと思ったら、水中毒のようでした。具合が悪いです。水分の取りすぎでお腹いっぱい、血管に水分いっぱいという感じでした。午前中はおとなしく横になっていて、何とか水分を出せるようにじっとしておりました。お茶や水じゃなかったのに、一気に血液が薄まったからかな?顔もむくんでしまい、目を閉じると上と下の瞼がくっついて目があきません。


前に水中毒になったから、反省して一気にお茶や炭酸水、真水は取らないようにしていたのですが、DAKARAで来るとは。DAKARAはミネラルが入っているので、ナトリウム欠乏にはならないはずと思っていました。それとも腎臓が悪くなったのかな?
もともと私は一度に大量に水分が取れない人間で、350mlの缶もいっぺんには飲めないのです。冷房の効いた部屋で仕事していたので、汗もかかなかったから具合が悪くなったんでしょう。


午後は快適にすっ飛ばして仕事というか、論文検索していました。2週間で英語論文36本読めるか?頑張って読みます。最近計算してないな~。でも研究者だからね、読まなきゃ。世界のどこでどういう研究がおこなわれているか、早く把握して、世界に追いつかなきゃ。世界に追いつこうと思っているの、うちの会社では私だけです。社長や上層部は、数字(売上じゃなくて、どれだけ精密に予測ができるか)を気にして、それしか見てないですが、私は全体を見られるようにならないと。


明日は出勤日。ピアノ弾けないな~。早く帰っても8時だから、ご飯食べて、すぐ練習しても1時間出来るかどうか。それより疲れてできない可能性が多いです。


今日は暑かった~。冷房入れてました。
お腹いっぱいで立ち上がりたくないけれど、立ち上がってピアノ練習しましょう。

果物の食べ過ぎ?

昨日夜ピアノを練習したら、何とも素晴らしい音が出るじゃないですか。しかも焦りが取れたのか、つっかえなくなった。やっぱり先生の情熱レッスンは効果がありましたね。今日も効果が維持できているといいな。一所懸命教えてくれたんだから、それにこたえなければ。


さて今日も仕事です。朝は5時起きでご飯。その足でゴミを出しに行って、二度寝、7時半起きでまったりしてから8時50分仕事開始。
海外赴任のいろいろを調べていました。現地の住宅情報やら、航空チケットの相場やら、欧州のコロナ対策の入国制限やら、一般的な会社の海外赴任の予算や扱いやら。途中、海外に行くことに関して新しい上司から意思確認がありましたが、医者はいいって言ってるからいいですよ~と答えておきました。


一方で、最近めっきり体重が落ちないのです。体脂肪率高めだろうと思います。油物はほとんど取っていないから、何が原因かといろいろ調べてみたのですが、一番の原因は炭水化物だそうで。ご飯は好きだけれど、ちょっとしか食べていないし、毎朝ロールパン1個だから、そんなにたくさん炭水化物は取っていない。としたら。


出てきたのが、果物。果物には果糖が多く含まれ、この糖分が、身体にくっついてしまい、中性脂肪を増やすのだそうです。私は高コレステロール血症なのですが、そういわれてから食生活を改善したつもりですが、太ったのはひょっとして果物のせい??


果物大好きです。特にみかんが好きで、オールシーズン、みかんの類似品を含めて、みかん的なものを食べています。一日1個。それだけならいいのですが。野菜生活マンゴーサラダを毎日1本飲んでいます。マンゴー大好きです。特にタイに行ったときに毎日のように大量の袋のドライマンゴーを食べていて、教えていた大学の学生さんたちからはマンゴー先生と言われていたくらいです。で、マンゴーを買って食べるのは高いので、野菜生活という野菜ジュースに頼っています。これでにんじんなどの栄養素も取れるので、野菜不足に少しは貢献しているかな。それにしてもこれもたっぷり果糖ですよね。さらに、毎朝バナナ小1本。


まあこの程度(みかん1個、野菜生活、バナナ1本)なら、果物が多すぎるということはないのですが。


最近桃類の何かが食べたくて、毎日1個ソルダムかプラムを食べています。
さらに、仏壇に供えてあったドライフルーツ詰め合わせを、おやつというか、口が寂しくなった時にバクバク食べています。おやつ替わりですね。


最近こういう食生活だから、果糖、取りすぎなんじゃないですかね。チョコレートとかは食べてないんです。体がフルーツを欲しているので、ひたすらフルーツを食べています。桃類がない時はメロンとかスイカ、ブドウなど食べてます。


果物は健康にいいのだと思っていましたが、運動しない上に、これだけ食べていれば、というか摂取エネルギーの半分くらいが果物からとなると、これは代謝に良くないんじゃないでしょうか。


でも。今更果物はひかえられない。せめて、お供えのドライフルーツをばくばく食べるのはやめよう。それで様子を見ることにします。


夕飯に、きゅうりのしょうゆ漬けを作りました。1本だけきゅうりが余っていたので、くろたかさんのBlogのYoutube動画を見ながら、浅漬けにする勢いで作りました。一日漬けておくとさらにおいしいそうですが、作ったばかりでも十分おいしかったです。
きゅうりを適当に切って、しょうゆ:酢:砂糖=2:2:1の割合で入れて、あと生姜は千切りがいいのでしょうけれど、なかったのでチューブの生姜、それからごま油をちょっと。すごくおいしかったです。つけ汁はいつも飲んでいる冷やし中華の汁みたいだったので飲んでしまいました。
これで冷蔵庫の野菜は整理できました。


あとは、38年前に漬けた梅酒の梅をどうするか…そのまま捨てるのはもったいないし、まだ38年物とは思えないほどつやつやしています。梅酒に使った小梅は皆さんどうなさってますか?ちなみに38年物の梅酒は、正直、そこらへんで売っている梅酒の何十倍もおいしかったです。深みのある味わいでした。


さて明日は昼休みに警察まで自転車飛ばすぞ~。
あと夜はピアノ頑張ろう。今日もいい音が出ますように。

「バウドリーノ」U.エーコ

イタリア文学者の河島先生が、「世間ではイタリアには近代文学がないと言われている」とおっしゃっておりましたが、そんな河島先生が翻訳されたのが有名な「薔薇の名前」という、中世イタリアの修道院を舞台とした推理小説。現代文学です。いつもこの本が気になっていて、買おうかどうか、文庫化を待つかどうか、悩むのですが、同じエーコの作品で文庫化されたものがあったので、Amazonでぽちりました。


それがこの本。主人公バウドリーノの成長物語+冒険物語です。
舞台は12世紀神聖ローマ帝国とイタリア。たぐいまれなる語学力を持っていたバウドリーノはフリードリヒ皇帝に気に入られ養子になります。パリに勉強に行って来いと言われ(当時はパリに大学があったのです)、そこで修辞学を学びます。その後冒険をともにする友達ともここで出会い、いろいろなものを体験し、学び、お酒も飲み、手紙もたくさん書きます。皇帝を讃える詩を書いて、詩人と呼ばれる友達の作品だとして皇帝に送ったら、その詩人という友達が推挙され皇帝付きの詩人になったりします。ユダヤ教の友達もできます。皇帝フリードリヒの奥さんに恋をしたりします。パリ遊学から戻り、フリードリヒ皇帝のミラノ陥落のために知恵を働かせます。また、当時は勝手に都市を作ることは禁止されていましたが(どの都市も皇帝の名のもとに認められます)、バウドリーノの本来の生まれた都市は勝手に都市になりあがってきます。ここでも一計を巡らせて、戦うことなく、都市を認めさせてしまいます。


バウドリーノはパリにいたときに友人たちと「司祭ヨハネ」伝説を本気で信じ、「司祭ヨハネの手紙」をでっち上げます。この手紙は史実にもあるのです。この物語の中では、東方の、インドより向こうにあるキリスト教国を治める伝説の司祭ヨハネからの手紙ということになっています。ちなみに著者のエーコは2016年没ですが、この物語はあたかも12世紀に書かれたかのような古臭さや鮮やかさや、臨場感がありました。
皇帝フリードリヒは、その手紙を政治的に利用しようかと言い出します。ラテン語で書かれたその手紙のアイデアは、独り歩きして、フリードリヒやバウドリーノたちが利用する前に誰かが勝手に「司祭ヨハネの手紙」を捏造して広めてしまいます。バウドリーノたちはそれが捏造で、司祭ヨハネの国が伝説であることを知っていますが、フリードリヒの持つ聖杯を東方の司祭ヨハネの国に届けようということになります。そんな時訪れていた地で、フリードリヒが亡くなります。そして彼らは聖杯を持って司祭ヨハネの国を目指すのですが、聖杯が失われてしまいます。


誰が皇帝フリードリヒを殺し、聖杯を奪ったのか。そして彼らは司祭ヨハネの国にたどり着いたのだろうか。そしてバウドリーノの言っていることはどこまでが本当で、どこまでが嘘なのだろうか。


というのがこの話の筋です。
知識欲をそそるのが、史実と伝説と創作を織り交ぜた、タペストリ的なお話の作りです。皇帝フリードリヒは実在し、「司祭ヨハネの手紙騒動」というのも実際にあったのだそうです。そして当時中世ヨーロッパの十字軍の話や、聖遺物やその捏造の話などが盛り込まれていました。バウドリーノとその仲間たちは、12人の賢王として(キリストが生まれるときにご挨拶に伺ったのは3人の博士だったか12人の賢王だったかという論争になり、彼らの中では12人の賢王となったのですが、それにならって、司祭ヨハネを訪問するのは12人と決めたのです)東方の国に向かいます。石の流れる川を越えたり様々な困難を超えて、助祭の国にまではたどり着きます。
そこは「プリニウス展」ともいうべき、大プリニウスの「博物誌」に記載されている人外の知的生命体?の共存する、不思議な世界でした。足一本で歩く賢い人たちや、頭がない人たち、半身半獣、犬の上半身の人、一つ目の巨人、ヌビア人、いろいろな人が出てきます。彼らは別々の信仰を持っていて、キリスト教でもネストリウス派だったりアリウス派だったりします。それでも共存していて、その信仰の微妙な違いが、決定的な時にネックになってしまうのですが、異なる信仰の人々が一つの町で暮らせるというのは、例えばエルサレムだったり、1つにして3つの都市イスタンブールだったり、あり得ることなのかと思ってしまいます。そんな中で、バウドリーノは、グノーシス主義者の少女と恋に落ちてしまいます。長い冒険の末にその地にたどり着いていたので、もう年齢は50歳過ぎていました。少女は人間の男を見たことがないので、彼が若いのかそうでないのか、わからなかったのです。で、彼女もまた、人間ではなく…。そのため、引き裂かれてしまうのですが。


聖杯を持ち逃げしたであろう人物は探し出せず、司祭ヨハネの国にはたどり着けず。なのですが、最後にはどんでん返しが待っています。


一行も見逃せない面白い小説でした。失意の主人公を何が救うのか、少年時から老年までのバウドリーノの人生の折々で出会う人や物事の面白さに、電車時間も忘れて読んでいましたが、なんだかんだ1か月以上かかってしまいました。


物語は、東ローマ帝国の歴史家に老バウドリーノが自分の経験を語るというていで成り立っています。だからどこからどこまでが、記憶なのか、どこからどこまでが現在進行形なのか、見分けるのにちょっと時間がかかってしまいます。


ちょいちょいと、キリスト教の豆知識が出てきたりして、いちいち面白かったです。現代の作家が書いたと思えないくらい、まるで見てきて書いたような戦闘の現場や探検の現場の数々。この本はあたりだと思いました。というか、この作家はあたりだと思いました。


この本は、探検小説とも読めますし、聖杯の行方や皇帝の死の謎を解く推理小説(まさに密室殺人!)となっていて、どういうとらえ方をしても、とても楽しめます。


中世の人は、本当にインドよりも東に伝説の楽園があると信じていたらしいですね。


それから中世に関する誤解もこの本の解説では説明してくれています。中世という時代はヨーロッパにとっては何の発展もなかった暗黒時代と言われていますが、修道院の中や、そのほかいろいろなものが創造され発明されてはいたのだそうです。私は文明は一度アラブにわたってそこから再度ヨーロッパにもたらされたのだと思っていたのですが、そんなことはないよと。自治都市、銀行、為替や手形などの信用決済(これはテンプル騎士団ね)、紙、音符(アラブ世界では音楽は発展しなかったみたい)、眼鏡、洋服のボタン、食事に使うフォークなどは、中世の産物だそうです。


いろいろと知的好奇心をくすぐられる本でした。またこの作家の本を読みたいというので、Amazonでぽちりそうでしたが、とりあえず「あとで買う」に入れておきました。今月は本はもう買わない。


今度はSF読みます。これも待ちに待ったSFなのです。読もうと思ってずっと読めていなかったです。
あと人外魔境な本でそのまんま「人外魔境」という本がありまして、それもつい昨日ぽちってしまいまして、これも読みたい。だけど最近出版された本で地球生物全史というのがあってそれも読みたい、私は働いている時間よりも土日の読書時間が一番充実していますね。