ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

「海賊と呼ばれた男」と「La vita e bella」

昨日の夜、金曜ロードショーで「海賊と呼ばれた男」やってましたね。原作で読んだときに、とっても感動しました。日本にこんな人たちがいるのだということを世界に知ってほしい、この本こそ翻訳して出版されるべきだと、出版社に手紙を書いたほどです。
映画化され、英語字幕で放送されているかもしれませんね。
でも、映画は、思ったより感動しなかった…本を読んだときの感動がすごかったので、二番煎じ感がぬぐえないのと、カメラワークが悪すぎた。人と大きな建造物たとえばタンクや船というものが、一緒のシーンに映る機会が少なすぎた。この話のすごいところは、小さな、個人、それも、石油のユニオンに対抗して立ち上がった小さな男の、大きな挑戦だからこそ、そうした大きなものとの対比が欲しかった。
ちなみに、私の母は出光夫人と同級生で、美術館はいつでもただで入れます。そういうこともあって、出光の創業者のお話ということで、初めて百田尚樹さんの本を読んだわけです。テレビでお見かけしたときに、これがあの作品を書いた作者か??という疑問でいっぱいになりましたが。


今日は朝熱が下がっていて、やったー!と思ったら昼にまた37度。今37.2度です。寝っ転がりながら、イタリア映画「La vie e bella」を見ました。アマゾンで199円でレンタルできました。主人公であるお父さんがね、素敵で、ユーモアがあって、捕虜になっても子供をしっかり守って、ユーモアで子供に恐怖を与えないで、最後まで子供のためを想って、あっけなく殺されてしまうのです。
私は常々思っていたのですが、守るものがある人の強さっていうのは、私の想像を超えることなんだなと。命に代えても守りたいものがある人は、強い。強いなんてものじゃない、崇高な人間に思える。私は、守るものがないものの強さを最大限に持っていて、それを十分に発揮してこの複雑な世の中で活躍しているという自負はあります。だから、独立した女性としてできることはすべてやっているつもりです(弱音ばっかりはいてますが、やることはやってるんですよ、一応)。でも、命を懸けて守りたいものはないので、例えばテロリストが銃撃をしてきたときに、私はどんな状況であっても誰かをかばおうと思ってます(本当にできるかどうかはわからないけれど)。それはある意味理想的な生き方なんだと思いますが、命を懸けて守るものがない命なら、だれか、命を懸けて守るものがある人のために、どうぞお使いください、というつもりなのです。
まあそれは置いておいて、終始苦しい映画ではありました。戦争映画ではありますが、それほどつらいシーンはなかったにも関わらず、その背後にナチスが見え、むごい殺戮が想像されたからです。この主人公たちもそうした悲惨な運命に飲まれていくんじゃないかと、ひやひやしていました。主人公の息子さんの純真な目に救われました。よかったね、戦車、ゲットできたね!!これもお父さんが残してくれた、どんな時も希望を失っちゃいけないっていう、大事な教えなんだね!!


今日は映画も見たし、あとは熱を下げるだけ。しっかり食事もしているので、熱が出始めてから太ってきました。今日で熱を出して10日目です。今朝病院に行かなかったので、明日はフランス語に行って、明後日はNASAの人が来るので絶対休めませんから、火曜日に、病院に行ってみようと思います。あ、もともと火曜日は有休です。今度の火曜日、乳がんの3か月検診です。何でもないといいですが、ちょっと胸に紡錘形のしこりがあるので、気にかかっているところです。


生きていくってつらいね、がんになったり風邪が治らなかったり、でも仕事はあるし、外部予算は獲得しなきゃいけないし、やりたいことはやりたいし。
私は一人の人生を選んだけれど、人生の喜びを誰かに還元したいと、常々思っています。音楽の楽しさを誰かに知らせたり、本を読む楽しさを誰かに教えたり、サイエンスの楽しさを広めたりしたいと思っています。どうやってやるんだろう…これからはそういうことを考えていこうと思います。


ということで、今日はもう寝ます。明日はフランス語なので、絶対熱を下げないといけません。今日は特に寒くなったので熱が上がりましたが、皆さん風邪などひかれないように(私に言われても説得力がありませんがな!)ご注意くださいませ。


にほんブログ村 ダイエットブログへ

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ

×

非ログインユーザーとして返信する