ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

楽天的VS悲観的

がん宣告をされてから、頭の中真っ白で、仕事が手についていなかったのですが、正しくは真っ白というよりは、いろいろなことがぐるぐる回っていた、という感じです。仕事がどうなるのか、楽器は弾けるのか、今年の演奏会はみんなキャンセルしなきゃとか、乳房がなくなるのかとか、そんなことかんがえて、悲観的になっていたのです。

が、そんな一方で、楽天的な自分がいました。それは、手術を楽しみにする自分です。たぶんたいした手術ではないだろう、でも入院できるうれしさ。仕事を全て投げ捨てて病院という研究の入り込めない場所に篭城できること。パジャマもって、フランス語の本もって、読んでなかった漫画もって・・・。


こんな風に楽観的楽天的に考えているかと思うと突然悲観的になったり、時には並行してそれらの感情が自分を二つに引き剥がそうとして、あれやこれやと心が落ち着かず、書かなければいけない学会の予稿もかけていませんでした。


昨日はガラコンサートの練習があったので、そこでがんのことを忘れて、その晩初めて知人にがんのことを詳しく話した、というかメールしました。

そのことで、だいぶ心が落ち着いた。

今、あたふたしたところで仕方ないんだ。

ステージ4の可能性があるといわれても、まだそれはわからない。

あさって、新しい医者に行くので、そこで先生とよく話し合って、ちゃんと検査を受けた上で、治療方針を決めて、決められた治療をこなしていくしかないんだ。


知人へのメールで一番語ったのは、抗がん剤治療と仕事の両立、抗がん剤の怖さでした。これも、治療方針が決まって、仕事先に知らせてみないとわからない。だから今何してもしょうがないんです。出来ることといったら医療用ウィッグのHPでも見ることですかね。


とりあえず今出来ることは、いずれ抗がん剤治療にはなるので、3月以後の音楽活動を全てキャンセルしてしまいました。多くの方にご迷惑をおかけすることになりますが、抗がん剤治療中に演奏に専念できるほど元気だとは思えないのです。


今、まだショックは大きいけれど、ショックで仕事が手についていないのは、良くない。全ては新しい病院にいくまで棚上げしておこう。

×

非ログインユーザーとして返信する