ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

楽譜にいろいろ残ってます

実家で暇だったので楽譜あさりをしていました。
学生の時勉強した曲とか、本当に懐かしかったです。当時一所懸命勉強したおかげで今でも多くの曲が頭に残っています。楽譜への書き込みは、一種のタイムカプセルですね。あんなこと・こんなことで悩んでいたんだと懐かしく思ったりもします。


パリにいた一年目、どうしても上級クラスに追いつきたくて、一所懸命試験曲のサンサーンスの3番コンチェルトを練習していました。上級クラスに入れるかどうかぎりぎりのラインだったので、ものすごく練習した覚えがあります。一日10時間くらい。それ以来サンサーンスのコンチェルトは弾いていないのですが、今日弾いてみたら、ぶわああああああっと、当時の思い出が思い出され、住んでいた部屋、一人で練習した場所、通学路、穏やかだった先生、緊張でいっぱいいっぱいだった試験、そういったものが一気に迫ってきて、苦しくなりました。
自分のパリ時代は大変楽しくて、いいことしかなくて、この世の春だったのですが、1年目はものすごく努力していて苦しかったです。それを忘れるような楽しい生活がその後訪れたので忘れていました。


モーツアルトの4番がうまく仕上がりそうだったら、先生にレッスンをお願いしようかと思っています。レッスンには練習曲も持っていくので、楽譜あさりをした結果、音階教本とカプリースは持ち帰ります。地味な練習の積み重ねが華々しい曲を生むので、しっかり基礎練習をしなければと思っています。音楽の作り方や楽譜の読み方などは今まで培ったものがあるので、昔よりずいぶん簡単になりました。たとえばモーツアルトのアーティキュレーションは楽譜によって違うのですが、解釈はわかっているので、どんな楽譜を持ってこられても正しいアーティキュレーションに訂正することができるようになりました。


暇に飽かせてアマゾンを閲覧していて、ついつい「スクリャービン」の名前で検索してしまい、高価な書籍をぽちりました。はあー。また本増えた。無駄遣いした。まあでも、私のライフワークですから、スクリャービンは研究しても研究し尽くすことはありません。本当に研究したいならばスクリャービンの曲を弾くしかないのですが、あまりに難しいのでそれは簡単にはいかないと思います。スクリャービンの歴史を追うには、ピアノソナタを追いかけて行けば大体道のりが辿れます。一生にわたってソナタを書いているので、全10曲がどのような技巧と心境によってできているかを探ればその時代ごとの特徴を追跡できます。全曲弾いて作曲者のことをより深く理解するのが、一生の目標かなと思っています。


さてお風呂であったまってゆっくりしますかね。

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