ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

退院後初出勤

久しぶりに仕事に来ました。

結局論文は仕上がらなかったし、このタイミングで復帰となると5月半ばの学会は私が自分で準備して発表しなきゃいけないという、予測していたもっとも過酷なスケジュールの始まりです。


が、今日は朝から会議がいろいろ入っていて、自分のことに手をつけられませんでした。学会の予稿は「こうするつもりです」ということを書いて提出しましたが、その「こう」がまったくできる気がしません。あと1週間で仕上げろってこの日曜は大事な予定が!笑点だけは見逃せない!


昨日は夜メントリのピアノパートを練習していました。ヴァイオリンでは弾いたことがあるので、なじみの曲だし、研究所で上手な人にやってもらいたいなと思っていたので。楽譜はペトルッチの無料楽譜サイトからダウンロード。メントリのピアノは難しいよといわれていましたが、まあ、速いだけで手に負担がかかるような無理芸じゃない。ショパンのエチュードが弾けるくらいならメントリは普通に弾ける。そう思ってやってみたら1楽章をさらうのに15ページで1時間もかかってしまった・・・相変わらず譜面読むの遅い(ピアノの譜面に限り、読むのが大変遅いのです。反射神経が悪いともいう)・・・ちなみにメントリ1楽章は10分程度の曲です。音が頭に入れば、10分で弾く事も可能です。しばらくはこれを練習して誰かにヴァイオリンとチェロを弾いてもらおう。


それから、ヴァイオリンでベトコンの1楽章もやってみました。まったく音階練習以外の何者でもない。しかもベトコンのテーマになってるモチーフの音形って「れ、れ、れ、れ、れー」なんですよ。ベートーベンもネタが切れたのか、結構笑える。


鬱だったときはピアノを弾こうともヴァイオリンを弾こうとも思えなかったんですが、手術終わってゆっくり静養したら、なんだか弾けるようになってしまいました。それまで散々悩んで、もう弾けなくなるかもしれない、と考えたのがいい経験で、「弾けるじゃん。だったら、いつか弾けなくなる日のために、弾けるうちに弾いておこう」と考え方が変わりました。今の目標は、ヴァイオリンでは「馬鹿の穴」とヴィオラでは「半音階的幻想曲」、ピアノではなんだろう、見つかってないけどメントリを誰かとやりたいです。定時に上がれる仕事ではないけれど、なるべく早い時間に仕事を切り上げて、家でヴァイオリンやヴィオラを弾く時間を増やそうと思っています。土日も特に頑張ろうと思っています。


がん鬱は抜け出したわけではないけれど、今はちょっとマシです。抗がん剤のことや、来年の仕事の継続のことなど考えると鬱になりますが、一所懸命、そういうこと考えそうになったら、無理やり頭を切り替えて別のこと考えるようにしています。

病理検査の結果が出るまでは怖いですが、もうがんを取ってしまったので、いまさら慌てふためいてもしょうがない。むしろ抗がん剤来るなら来い!です。


さて、電車がすく時間まで仕事頑張ってから帰ろう。


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