国際的に芋洗い
今朝はまずバチカン美術館へ行きました。行ってびっくり長蛇の列。なお今回の旅行は85才の神父様のご案内による、81才の母、76才のN夫婦とピチピチの40代の私の、無計画(神父様だけが旅程を理解している)な巡礼の旅なのです。
バチカン市国の入り口で神父様が客引きに交渉して、団体として優先的に入れるようにしてもらいました。一人33ユーロ。入場料は16ユーロなのでこれはお高い。ぼられてる?と思いつつも、老人達を何時間も寒い中待たせるのはかわいそうだと思い、高いお金を払って団体として入ることにしました。
バチカン美術館はキリスト教の関連展示だけかと思っていましたが、古代エジプトや古代ローマの展示もありました。
カメラから画像が転送できなくなってしまい、お見せできませんが、礼拝堂の天井画の美しいこと。これはメインのシスティーナ礼拝堂も期待できるなと思っていました。
システィーナ礼拝堂までの道のりは長く複雑で、その間ラファエロの展示もありましたが、早くみたいと思ってじっくり観賞せずにシスティーナ礼拝堂を目指しました。
なお、ここで、ご老人方と行動を共にするときの、当たり前な注意点を述べたいと思います。
歩幅は通常の半分
お年寄りは好奇心のままに行動する
お年寄りの最後部を寛大な忍耐をもって守る
トイレを発見したら必ず寄って行くかどうかたずねる
足元の些細な段差を見つけたら注意を促す
話の主語を全力で類推する
チケットや携帯電話など大切かつ必要なものを各自どこに仕舞ったかをちら見しておく
急ぐお年寄りと気長なお年寄りの両方に均等に目をくばる
基本的に誰よりもフリーダム、それがお年寄り
身長が低いので目印の帽子などがあると良い
さて、相当な混雑の中、一時間くらいでやっとシスティーナ礼拝堂に着きました。天井にはすばらしいミケランジェロ!でも入れないなんじゃこの人数!
超絶に混雑していて入るのに一苦労、神父様の説明でストップして係員に怒られて混沌の中へ入るも、動けない。
西洋的芋洗い状態。
動けない、でも少しずつ動いて皆さん天井画を観賞しておられる。
昔、道後温泉に入ってご老人の中で身動きが出来なかったとき、芋になった気分を思い出しました。
今日はその後歩いてサンピエトロ大聖堂まで見学して、またいろいろあったのですが、トータルとして神父様のご説明で色んなことが分かって誠に充実した1日でした。
加筆すると、バチカンの建築物、彫刻、絵画などのすべてのものが、パリの物より一回り大きく、迫力満天でした。歴史も長く、さすが総本山と思いました。
どっと疲れました。幼い子供を連れて見てまわるのって、きっと大変なんだろうなと。好奇心と疲れの表明、子供さんはダイレクトですよね、お年寄りとなるとまあ。
色々あったことは写真掲載時にまた書きます。明日はバスでアッシジへむかいます。