ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

落語でした。

いやー。
おもしろかった。
会場と噺家の一体感っていうんですかね、もう、おもしろいところはどっと笑うし、うまく決まったら拍手がやまないし、噺家さんの話し方のレベルの高さにも感服いたしました。
テレビやラジオで落語を聞くのとまた大違い、ちゃんと笑いの場所を用意しておいてくれて、そこで思いっきり笑える、一種予定調和的なところもありますが、それが安心できて心から楽しめました。


落語は昔から好きで、というか笑点ファンでして、海外滞在中は笑点が見れないことが最もつらかったと言い切れるほど好きなのです。今も日曜は5時半までに帰宅するようにしています。で、落語は何度か聴きにいったことがありましたが、それも学生時代だから20年も前の話。最近はぜんぜんでした。


つい前に「昭和元禄落語心中」というアニメが放送されていました。その演者さんたちの落語が上手で、声をやってる人ってすごいなあと感服いたしました。一人の人が若い時代から年老いた時代まで、それぞれの落語を演じておられて、それがまた上手で、声優さんがアイドル化している中こんな本格的な人がいるんだなあと大変感銘を受けました。実力派声優さんとでも言うのでしょうか。それ以来その声の人が出ているアニメを見るとチェックするようになりましたが、やっぱりほかの人よりずっとすごいなと思います。


そのアニメの影響もあって、ますます本物の落語を見にいきたいと思っていたのですが、チャンスがなかなかなくて、やっと今回チケットを取ったという感じです。私が取った直後にチケット完売だったので、思い切って取ってよかったです。


桂歌丸師匠。酸素吸入しながらの落語でしたが35分大きな声でしゃべってくれました。観客に対するサービス精神がきっちりしていて、自然と話に引き込まれてしまいました。お声がしっかりしていて、前座の若い人よりもずっと通る大きな声だったので、まだしばらく大丈夫かなとも思いますが、体重が35キロしかないとのこと、大変心配ですがまだ頑張っていただきたい。日本には必要な人です。


あと気がついたのですが、どの落語家さんも、真正面を向くことはそれほど多くないということですね。私、会場のど真ん中の席に座っていたのですが、噺家さんは私のほうに顔を向けてくれることはそれほど多くなく、左のお客様、右のお客様に常に話しかけていたように思います。個人個人で特徴があって、前座の若手の方は左向きに偏っていてずっと左ばっかり見てましたが、円楽師匠は右側に体を乗り出すことが圧倒的に多かったです。


正面から落語を見ることができて、また見にいきたい、と思います。次は大ホールじゃなくて、こじんまりしたところで良いですし、若手さんや関西の方の寄席も聴いてみたいです。


聴けるうちに聴いておかないとね。

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