ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

極寒ブラームス

いつか、「最後の演奏」がやってくるんだろうなと思うと、ひょっとしたらこれが最後の演奏会なのかという錯覚に陥って、皆様に拍手をいただいている間に急に寂しくなってしまった。

いやいやまだ乳がんになって久しい、まだまだ生きられる。だから、これで終わりとかそんなことは決してない。けれど、抗がん剤をやりながら演奏活動は出来ないと思う。そうすると、ひょっとしたら今回が最後と言うのもありうる…。今回の演奏会をもって一切の演奏会の予定をお断りしたので、可能性はある。


だとしたら。

なんというていたらく。

練習1回のみ、自宅で練習は一切せず、ブラームスの1番なんてもう目をつぶってもひけるわいと堂々として出て行ったけれど、結構抜けてしまった…。いやたしかにかなりがんばって弾いたけれど、もっともっと、練習していけば楽しめたはずだ。


これが最後とはいかがなものかと思う。私はもっとうまく弾ける。


でもねー。日々、不安は募るばかりなのですよ。手術までまだ1月もある。その間に癌が広がってしまうんじゃないか、転移してしまうんじゃないか、骨転移したら間違いなく楽器は弾けなくなる。楽器は骨で弾くものだから。そんな日が、突然やってくるんじゃないか。まだソロもやりたいし室内楽もやりたい。やれなくて終っていく日が来ても、結局受け入れざるを得ないんだろうと思うけれど、やりきったと思えるまで、やってみたい。



そういう考えはよくないね、きっと復活して、完治して、ばりばり弾けばいいじゃない。自分どうかしてるぞ。

はやく手術で日々大きくなる腫瘍をとってしまいたいです。気のせいかとも思ったけど最近はちょっと触れただけでもおおきい塊がわかるように育っています。

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