ひまわり畑を夢見るブログ

44歳の時、乳がんの診断。ステージ2。手術して抗がん剤とホルモン治療。仕事と治療の両立の生活記録を残します。

半年放置した楽器

半年放置したヴィオラを演奏するので、実家にもっていっていたのですが。
嫌な予感がしたので、楽器のメンテをしようと思って開けてみると。
駒が倒れて、楽器の中でコロコロ音がする。
根柱が倒れてるーー!!!!!


ヴィオラ、ヴァイオリンなどは、楽器のなかの空洞の真ん中に、表板と裏板をつなぐ柱が、微妙なバランスで立っています。それを根柱と言います。その上に、ブリッジ(駒)が立っていて、その上に弦が張られています。その縦方向の微妙なバランスで板を思い切り振動させることができるのです。
そこで一番大事なのが、根柱です。多分弦が勝手に緩んで、駒が倒れて、弦が上から押す力がなくなったので根柱が倒れたのでしょう。
これは一大事です。
根柱の位置で音が変わります。ちょっとでもずれると別の楽器の音になってしまいます。それが外れてしまった…。ぎゃあああああ!練習もできない!!


演奏前の午前中に池袋の楽器店にいって、直してもらいました。
ヴァイオリン類にはf字穴という、f字の穴が2つ開いているのですが、そこから特殊な器具を入れて立て直してくれるのです。それは楽器のプロである私でも、出来ない作業です。リペアのプロや製作者じゃないとその特殊な器具を持っていません。
一度立ててもらって、駒をたてて、弦を貼りなおして、弾いてみて、気に入らなかったら好みを言ってもう一度弦をとって駒を取って根柱を立ててもらいます。それを3回くらいやって、やっと私の楽器の持っている一番いい音が出るようになりました。
たまたまその楽器店で弓のセールをやっていたので、本当はそれもじっくり見て行きたかったけれど、練習が始まる時間に間に合わない。なので、そのお店で一番高い弓だけ触らせてもらいました。サルトリーという人の作った、100年以上前の弓なのですが、550万円だそうです。もう持った時から手にしっくりくる感じで、弾いてみると私の修行の足りなさを感じさせる、弓の良さのおかげでいい音が出ているんだとあからさまに分かってしまう、素晴らしい弓でした。
550万あったら買うんですけどね。サルトリーのヴィオラ弓はなかなか出てこないので、しかも500万超えのクラスの良品はなかなかないので、お金があれば即買いたかったです。


練習中、駒が曲がっているなと思ったので、駒をちょっと立て直そうとしたら、私の指の力で駒を倒してしまいました。ばしっ!とものすごい音がして皆さんの注目を集めてしまいました。倒した衝撃で楽器に傷がついてしまいました。割れなかったのが不幸中の幸いですが、わかりません、ひょっとしたら傷が入っているかもしれません。もう駒はなるべく楽器店に頻繁に行くようにして自分でいじらないようにしようと思います。


しかしヴィオラは久しぶりだったので小指で弦を抑えると音が出なくて困りました。今後また反省してちゃんと演奏できるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。

×

非ログインユーザーとして返信する